内藤友子 OFFICIAL BLOG

キャリアコンサルタント資格・メンタルヘルスについて

2級キャリアコンサルティング技能検定 論述対策

6月17日(日)は、第20回 2級キャリアコンサルティング技能検定(実技)の試験が実施されます。

論述対策は大丈夫でしょうか。

論述が1点、2点足らずで不合格になるけれど、なぜかわからないという方がいらっしゃいます。

59点では不合格、60点では合格となってしまいますよね。。

もし、1点、2点で不合格になってしまうという方は、「要約力」を見直してみてはいかがでしょうか。

1級キャリアコンサルティング技能検定は第7回から、2級キャリアコンサルティング技能検定は、第19回から、解答用紙のフォーマットが定まりました。

2級キャリアコンサルティング技能士の論述

問1 相談者がこの面談で相談したい問題は何かを記述せよ。(20点)

の点数配分で、4行にまとめなければなりませんから、文章全てを引用していては収まりませんね。

問1で20点はとれなくても、問に対する中心文を逃さず要約できれば、1点2点が追加され、合格ラインに到達できます。

要約のポイントは、対策講座でご紹介しています。

高得点を目指して難しいことをあれこれ書こうとするよりも、確実に合格ラインに達するように取り組んでみましょう。

高得点でも、60点でも、合格ですね。

 

次回は、問2に関して解説します。

 

1級キャリアコンサルティング技能士 認定精神保健福祉士 第1種衛生管理者 

                                内藤友子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2級キャリアコンサルティング技能検定 受検申請受付期間

平成30年度前期

2級キャリアコンサルティング技能検定の受検申請受付期間は

4月9日(月)~4月20日(金)になります。

申請期間内消印有効ですので、受検される方はお手続きをしてくださいね。

2級キャリアコンサルティング技能士に求められるレベルは

個人の相談に対して相談者との関係構築のもとに問題・課題などを見立てることができ、1対1の相談支援が的確にできるレベルです。

2017年度後期に第19回が実施され、実技(論述・面接)の合格率、第18回は13.58%、第19回は15.03%となっています。ですから、試験に合格ポイントが分からなければ、合格はなかなか難しいかもしれません。

当法人でも、2級キャリアコンサルティング技能検定の対策講座を5月・6月に実施しますので、合格ラインをクリアしたい人は、ご参加ください。

 

 

1級キャリアコンサルティング技能士合格本

昨年、1級キャリアコンサルティング技能士の実技の合格本を発売させていただき、ご購入いただいた方の中から、合格者もでました。

特に、見本の逐語記録のロールプレ通りに行って、合格した、というお知らせも数名の方からいただきました。

残念ながら限定200部でしたので、数日で完売し、今となっては「まぼろしの1級キャリアコンサルティング技能士合格本」となってしまいました。

今年は5月に2級の合格テキストが発売になります。

そして、現在1級技能士とともに、キャリアコンサルタントのためのスーパービジョンの本を企画しておりますので、余力があれば、1級キャリアコンサルティング技能士合格のための内容を盛り込めればと考えています。

1級キャリアコンサルティング技能士 認定精神保健福祉士 第1種衛生管理者

                                  内藤友子

職業的成長のプロセス 熟練した専門家期

RonnestadとSkovholtによる臨床家の6期発達モデルの第6期は、職業人生を振り返り、自身の臨床家としての力を現実的に認識し、もう一方で自身の限界も謙虚に受け入れる。自身の職業的発展に満足を感じる一方で、様々な理論やモデルの発展と変化を長い間見てきたことから、専門的知識の真の発展に関して冷めた見方をすることも少なくない。また、自分の人生においてすでに繰り返し、今後起こることが予期される喪失に対する意識が高まり、職業に対する関心が薄れることもある。

 

熟練した専門家期は、臨床経験20年から25年とされていますが、キャリアコンサルタントとして20~25年の職業経験があっても、職業的発展に至ることは難しく、相談者や相談場面の多様化によって、主体的な学びと常にスキルアップが求められることになるでしょう。

厚生労働省では、キャリアコンサルタントの能力用件の見直し等に関する報告書をとりまとめ、キャリアコンサルタントに求められる社会的役割について、その拡大・深化を踏まえて、今後、この能力要件の見直しの考え方を、所要の法令改正の上、養成講習の科目等に反映するとしています。


働き方改革」や「人生100年時代構想」等における新たな政策的課題に対応した役割を的確に担うことができるキャリアコンサルタントの養成及び質の向上を推進する。

 

http://ttp://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000199219.html

 

 

職業的成長のプロセス 専門家期

RonnestadとSkovholtによる臨床家の6期発達モデルの第5期は、経験を積んだ専門家期です。

様々な現場で数多くのクライエントとの臨床経験を積み、自分の価値観・世界観・パーソナリティーを反映させていく。もう一方で、臨床家としての自分と一個人としての自分の境界も明確に引き、双方の肯定的な側面が相乗的に働く。治療関係の重要性を深く認め、理論や技法を柔軟に使いこなし、単純な答えを求めず、困難な状況に遭遇しても、落ち着いて対処できるようになる。専門的文献だけでなく、自分自身の経験を振り返ることから多くを学ぶ。(一般財団法人日本心理研修センター公認心理師現任者講習会テキストP39引用)

1級キャリアコンサルティング技能士は、指導レベル(10年以上の実務経験を有する)とあり、実技論述試験においては、教育企業分野、需給調整機関、企業分野のキャリアコンサルタントに対しての指導が求められています。そのため、自分が様々な現場経験と、理論や技法をキャリアコンサルティングにおいて使いこなせていることが必要ですから、専門家期のといえます。

しかし、1級キャリアコンサルティング技能検定では、冷静かつ客観的な指導者視点で、キャリアコンサルタントに安心感を与え、気づきや成長を促すことができるかかわりが評価対象となります。

この力を養うには、他者からのフィードバックに対する心理的開放性を高め、自分の指導においての課題を見つめ、見直すことが必要です。

1級キャリアコンサルティング技能士 認定精神保健福祉士 第1種衛生管理者

                               内藤 友子

職業的成長プロセス 初心者専門家期

RonnestadとSkovholtによる臨床家の6期発達モデルの第4期目は、初心者専門家期です。

専門家として職に就いたあと、訓練において体得したことを何度となく見直す。理論アプローチだけでなく、一人の個人としての自分が臨床活動に大きく影響していることを認め、臨床家としての自己と統合しようと試みる。一つの理論モデルに忠実であることよりも、一人一人のクライアントとの適切な治療関係を築くことに注意を向けるようになる。(一般財団法人日本心理研修センター公認心理師現任者講習会テキストP39引用)

2級キャリアコンサルタント(熟練レベル)の成長段階としてはとても重要な段階です。一つの理論モデルだけの知識ではたりず、様々な具体的展開方法を学ぶが必要があります。

 

具体的展開に使えるツール

厚生労働省では、平成29年度委託事業において、キャリアコンサルタント・キ

ャリアコンサルティングの質向上を図るため、労働者属性別(若者・女性・中

高年)のキャリア形成における課題に応じたキャリアコンサルティング技法の

開発が行われました。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/career_consulting_gihou.html

今後の1級・2級キャリアコンサルティング技能検定の具体的展開として用いることが有効であると思われますので、現場で活用されるとよいでしょう。

1級キャリアコンサルティング技能士 認定精神保健福祉士 第1種衛生管理者

                                  内藤友子

 

 

 

 

職業的成長プロセス 上級生期

RonnestadとSkovholtによる臨床家の6期発達モデルの第3期目は、上級生期です。

一人前の専門家として機能することを目標とするため、間違いを恐れ、完璧主義的になりがちであり、何でも教科書通りにこなそうとする。訓練の効果を感じる一方で、経験豊富な臨床家を理想として学びたいという気持ちが強い。このため、特定の臨床家の倫理モデルに固執し、それに厳格になりすぎることもある。また臨床家としての自分に注意を向け始める。(一般財団法人日本心理研修センター公認心理師現任者講習会テキストP39引用)

2級キャリアコンサルタントは、「相談者の問題・課題を見立てることができ、1対1の相談支援が的確にできる」熟練レベルとされています。標準キャリアコンサルタントから自らの資質向上を目指して、資格取得をされる時期といえるでしょう。ここでの注意点は、上記にあるように完璧主義的に教科書通りとなりすぎると、様々なところで情報収集した技能検定合格のためのノウハウを集めすぎて、わけがわからなくなるところです。また特定の臨床家の理論モデルに固執して、融通がきかないロールプレイになることも注意が必要でしょう。

1級キャリアコンサルティング技能士・認定精神保健福祉士・第1種衛生管理者

                                  内藤友子