内藤友子 OFFICIAL BLOG

キャリアコンサルタント資格・メンタルヘルスについて

第9回1級キャリアコンサルティング技能検定 直前面接対策ヒント3

昨日スーパーバイザーから、私の事例の考察にお褒めのお言葉をいただき、今日は安心した気持ちです。前回からスーパーバイザーの課題のレベルが上がり、試行錯誤していたのです。そのことを正直に伝えたからかもしれないな~とは思います。

すごい喜びというより、次回があるので、、、テンションが上がる感じでもなく、とても安定した感じで、本日、明日のカウンセリングにクリアに向き合えると思います。(これは事例相談者が最終に持つ気持ちの理想です)

さて、なぜこのようなことを書いたかというと、1級を目指す方は、パラレルプロセスをご存じだと思います。

パラレルとは、平行とか、並列という意味ですが、指導関係の中で、事例相談者は、事例指導者に受け入れられたように相談者を支え、反対に事例指導者に関わられたように、事例相談者は、相談者に関わるということです。

これは無意識レベルの問題だとは思うのですが、私もなぜかスーパーバイザーと同じような関わり方を相談者にするようになったな~と思います。

スーパーバイザーは、相談者に対する私の関わり方と違えば、自分の考え方を言ってくれますし、私の考察をしっかり把握したうえで、奥行きのある意味深い考察!というようなことを言ってくれます。

また、前回から課題レベルを上げられた、、、と思ったのですが、対策講座でも、この方は引き上げてよさそうだと思えば、敢えて私もレベルを上げていたな~と振り返ってみると、そうなってるわ~パラレルすごい!と思います。

ですので、ロールプレイを振り返って、もし今の指導の流れを、自分が事例相談者で受けたら、本音としてどう感じるのだろうかと。よくあるのは、事例指導者が言ってることはわからないでもないが。。。であれば、問題把握の前の問題ということになりますね。相談業務の関係構築力とは、表面的な話を合わすことではないですものね。

1級を受検する方は、ただただ、4つの評価区分をクリアするための時間を過ごすより、4つの評価区分の内容の中で、何が不足しているのかを冷静に把握して、自分の課題を見つけることが技能を向上させるためにはかかせません。

フィードバックを受けるときも、関係構築はできていましたよね。とか、問題把握が、具体的展開がどうだったかだけでは、自分の課題がとても薄い見え方になっているのかもしれません。

試験直前ですから、もし自分が事例指導を受ける立場だったら、どんな気持ちが働くだろうかという視点に立ち返ると、関わり方が謙虚に変わるのではないでしょうか。

基本的態度にある(自分の強みや弱み、自分の感情と相手の自分への感情を受容し、指導中の自分の行動の適切性を評価できること。)につながりますね。

試験前は、試験に合格するためという自分のエスのためではなく、自分がどう事例相談者を支援できるかの立ち位置に戻ることが、自分の精神を安定させ、人との違いをつくるうえで大切になります。

次回は、さまざまな進め方はあると思いますが、ほとんどの方がスルーしている要素をお伝えします。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

 

 

第9回 1級キャリアコンサルティング技能検定 直前面接対策のヒント2

本日は、とても時間がかかりますが、ロープレを振り返って、逐語を起こしています。

逐語記録を作成することは大変~なのですが、脳の回路を定着させるのにとても有効ですし、論理的に理解することができるのです。

でも、逐語を起こすだけの作業にならないことも重要です。(しんどいだけですね)

さて、前回は、面接対策のヒント1として、事例相談者へのちょっとした関わりに変化を持たせることが大切ということで、1例をご紹介しました。このように事例相談者へのちょっとした関わりは、事例指導中いくらでも見つけることができますが、それをスルーしてしまうことが少なくありません。

それは、まだ3つ目の回路が育っていないのです。2級技能士では2つの回路を働かせて聴くCC視点が必要でしたが、1級では、3つの回路が必要となります。

それは、事例相談者を理解しながら、相談者を理解し、そのやりとりを3つ目の回路で捉えて、事例相談者に応答するということです。

この応答には、事例指導者がどう捉えていたか、という視点が出てしまいます。

例えば、

20代の相談者の方が、自分のやりたい仕事だけをしたい。という思いで会社を退職し、就職活動を進め、売り手市場であるために数社から採用の連絡がきた。返事をしなければならないが、どうしたらよいかわからないという相談者だったとします。

その事例相談者の対応として、相談者の長いキャリアを考えると、ここでじっくり考えたほうがよい(このままだと相談者が転職を繰り返すのではないか)と思い、提案や助言をしたけれど来談がなかった。

と、この話を聴いたときに、事例指導者がどう受け取るかという点です。

事例指導者が、相談者の問題を探そうという視点で聴いていたとしたら、

「転職を繰り返すことが悪いというお考えですか?」という応答になるかもしれません。そしてそれが問題だと思い込み、具体的展開にもっていこうとします。

そうすると、事例相談者は受け入れられていないので、反論がきたり、抵抗が起きたりするのです。

1級指導は、プロのキャリアコンサルタントが相手ですから、事例相談者の考えや感じ方を、事例指導者として問題と捉えずに、まずはその考えを心から受け入れる(自己一致)が必要です。

なぜなら、上記の相談者の例では、転職を繰り返す可能性はあり、間違った対応とは言えないからです。他に問題があるかもしれませんね。

「○○さんは、~と考えて、提案されたのですね。助言されたのですね。」(受容・共感)となります。

上記は一例ですが、事例指導中によく起こる進め方です。

もちろん、これだけで終わるわけではありませんよ。

事例指導者の相談者に対する捉え方が、ロールプレをクリアするために問題を見つけるというベールがかかったまま、ロープレを繰り返しても、同じことの繰り返しです。

この場合は、事例指導者の捉え方を鍛え直す必要がありそうです。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

 

第9回 1級キャリアコンサルティング技能検定 直前面接対策のヒント1

第9回 1級キャリアコンサルティング技能検定の面接がいよいよですね。

まだお時間がある方もいらっしゃると思いますので、ヒントを申し上げます。

今回は、限られた方々に個人レッスンをしていましたので、多くの方に関わることができませんでした。私の体力の限界でした。。。

来年度またご希望があれば、一人でも多くの方のご支援をしたいと思います。

では、面接対策のヒントですが、もう一度シンプルに考えて事例相談者への関りを考えてみて下さい。

30分の限られた時間の中で、多くのことはできないのですが、ちょっとした関わり方を変えることは可能だと思います。

判を押したように、「事例記録を丁寧に書いてきていただいて、ありがとうございます。お時間がかかったんじゃなかったですか~」はい褒めました、次といった感じです。

では何と言えばいいのでしょうか。

これを文章に書いてしまうとこのブログを偶然見た人が同じように言うようになるので、私の事例指導でしか直接的な言葉は申し上げませんが、自分が事例指導を受けるために記録を書いているときに、どのような気持ちが発生しているでしょうか。それを想像して、気遣うことはできるのではないですか。また自己開示をして事例相談者の気持ちに近づくこともできます。

私であれば、スーパービジョンを受けるために、自分の考えや事例記録を書くときは結構複雑な気持ちが動くんですね。これを書けばスーパーバイザーにダメ出しをされるのではないか。とか、変な考え?と思われるのではないか、外れているのでは?どういう表現をすればよいのかと様々・・・で時間がたって提出が遅れる・・・と最悪の事態になったりと。

そのようなご経験を皆様がお持ちだと思いますので、(え~実際はスーパービジョンを受けたことがない?!で事例指導者になる?!)いろいろな言い方が考えられるのではないかと思いますし、それでも事例相談者の成長のために事例記録を書く意味があるのでは?それを伝える・・・とか、一つの関わり方でも様々ですね。その自分スタイルを作り上げることが大切です。

1級保持者ではない方から、ここまでで3回褒めろとか、なんだかわけのわからない指導を受けてこられて基本的なスキルが向上していない方にお会いしますと、悲しくなります。 試験前に、もう一度自分の関わり方の点検をしてみて下さいね。

次回は、型ではなく、事例指導者が面接で何を掴まなければならないかをお伝えします。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

 

第23回 2級キャリアコンサルティング技能検定 面接対策講座終了

昨年からお正月早々も、白熱していました第23回 2級キャリアコンサルティング技能検定の面接対策講座が、本日すべて終了しました。

特に1日コースの方は、時間が限られているため、ついてくるのが大変だったと思います。本当にお疲れさまでした。

さて、本日は最終日ということで、検定の合格ラインに達するためのレベルをご紹介しました。

ロールプレイの自己評価として、1級の者が、2級のロープレをしても100%素晴らしいできは無理なんです。口頭試問も含めると、70~80%のできなのではないかと思います。失敗すると60%の出来かもしれません。

ただ、2級技能検定も難しくなっており、確実な合格ラインに到達するには、自分が何が不足しているのかを見極めることが必要で、それと向きあって修正を加えていかなければなりません。100%できなくても、70%の出来栄えは目指したいですね。

標準のキャリアコンサルタントの試験は、60~70%が受かるのですが、熟練2級は、実技は15%程度しか受からないということを甘く考えないで取り組んでください。まだ時間はあります。

さて、そのレベルですが、

レベル1

面談過程において、必要な関わり方(傾聴技法が使えて面談を進め、CLの訴えを中心に(CC主導ではなく)必要な情報を質問(現在、過去、未来、環境)ができる。例)「順番に聴いていきますね」とCCが言った時点でCC主導になっていることにも気づかなければならないですね。それから、なぜ自分がその質問をするのかが、熟練レベルでは意識化できていることが必要です。アウトプットする言葉の精査が必要です。

レベル2

レベル1を実施しながら、CL視点だけでなく、CC視点で捉えて、CLの気持ちや状況を明確化でき、CC視点の問題の仮説を立てることができる。

ここが、とても難しいのです。なぜならレベル1では、脳の回路が1つでいいのですが、レベル2は、レベル1の回路で応答しながら、CC視点の問題を同時に考えておかなければならないからです。この脳の回路を鍛えないと、CC視点の問題把握と具体的展開ができず、レベル3、4には到達できません。

CLの訴え通りの展開をして、スムーズに進んだのに、落ちてしまったということが起こります。

レベル3

レベル1、2をしながら、CLと合意できる目標を共有できる。

例えば、後半CLが「~会社に貢献したいとは思っている」「周囲から受け入れられたいと思っている」という言葉を掴み切れないと、繰り返しで終わります。

CLがそう思っているのではあれば、「ではどうしたらそれができるか一緒に考えていきませんか」と目標共有すればですが、「では、ここまでのところをまとめさせていただきますね」とまとめに入り、最初に戻ってしまうのです。なぜそうなるのかというと、レベル2のCC視点の問題がつかめておらず、具体的展開をどうもっていけばいいのかの仮説が立てられていないからです。

レベル4

レベル1、2、3をしながら具体的展開(CLに気づきを与えながら必要な情報【CLに欠けている)をCLの現状に合わせて、CLの成長のために展開することができる。

具体的展開は学生と社会人では若干違いますが、レベル2の聴き方が習得できればどの事例もそう変わりはありません。

というレベルが、70%でよいのでできていれば、合格ラインに達するでしょう。

このレベルを上げるために、面接対策講座では、CIメソッド(私どもが提供している精査された面接に必要な構造と質問)と脳の回路を定着させるトレーニングを、今後も

提供していきたいと思います。

前回の合格者の方から、口コミで多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。

皆様の合格を心からお祈りしています!

公認心理師  1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

第23回 2級キャリアコンサルティング技能検定面接対策

あけましておめでとうございます!

本日は、希望者が多かったため、追加日程で6名の方の面接対策講座を実施しました。

明日から、フォローのための内容をお伝えしていきますが、短期間でスキルを上げようと思うのであれば、

①カウンセリングスキルに則った面談の進め方が理解できるようになること

②カウンセリングスキルに則ったフィードバックを受けること

③繰り返して、実施できるようになること

が最低限必要です。

①については、CCが聴きたいことを聴くスタイルがカウンセリングスキルとは違いますね。例えば、CCが、「順番に聴いていきますね」と自分から質問してしまうと、ここでもう違ってしまいます。あくまでも、CLが話しやすいように促し、その話を助けるように聴いていくことが基本です。

②上記の例でもそうですが、正しいフィードバックを受けないと、何度ロールプレイをしてもスキルを上げることが難しいです。

特に、CC視点からの問題把握です。それには、頭の回路を同時に2つ走らせることが必要です。

1つは、相談者に対して反応する回路で、

もう一つは、客観的に応答をメタ認知し、相談者の問題の仮説から、質問ができるようになることです。

問題把握力、具体的展開力が弱い方は、この脳の回路を育てるといことができていないのです。

そして、具体的展開は、仮設の質問から、相談者に必要な支援を提供します。その際、せっかく相談者が、「未来をどうしたい」と言っている、あるいは、「そうならないことを困っている」と言っているのに、「それを一緒に考えていきませんか」と目標共有できずに、流してしまったり、「ではここまでのところをまとめますね」で最初に戻ってしまうことがよくあります。

③上記ができるようになるには、少し時間が必要です。それは頭で理解できていても、脳の回路を定着させるには、繰り返しが必要だからです。

すぐにフィードバックを反映できる方は、10人に、1人か2人ぐらいです。

それから、事例の個別性に対応しなければならないですね。これについては、明日からヒントを提供します。

そして、合否を左右するのは、問題把握力、具体的展開力にありますので、(関係構築力、基本的態度が低い点数を上げることはそう難しくはありません)相談者が気づいていない視点をCCが持ち合わせていて、できればキャリア理論で整理できるとよいですね。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

 

 

 

第23回 2級キャリアコンサルティング技能検定実技面接対策講座追加日程のお知らせ

第23回 2級キャリアコンサルティング技能検定実技面接対策講座の

追加日程のお知らせです。

キャンセル待ちが続いているため、1月4日(土)ではありますが

追加開催を行います。

残り1名となりました。人数に達しましたら、締め切らせていただきます。

ご希望の方は、ホームページ講座お申込みより、お申込みください。

人数に達した場合は、ご希望に添えない場合がございます。

 

場所:大阪駅前第三ビル16階 1614号

時間:10時~17時

料金:初回13000円、2回目以降の方10000円

 

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

 

 

第23回2級キャリアコンサルティング技能検定 実技面接対策講座 ご予約のお知らせ

皆さん、勤労感謝の日はゆっくり体を休められましたでしょうか。

私は、更新講習

キャリアアンカを活用した自己理解支援

ホランドの六角形を活用した職業マッチング支援

ジョハリの窓「強み」を活かす業界・企業研究支援

キャリアレインボーを活用した中高年支援支援のメニューを2日間に渡り

実施してましたので、仕事をしていました。

また、ご興味のある方は、定期的に実施していますのでご参加くださいね。

2級技能士の具体的展開のイメージもつきますし、1級技能士の指導にも

役立てることができます。

 

さて、12月・1月の2級キャリアコンサルティング技能検定実技対策講座の

ご予約ですが、早々とお申込みいただいていまして、人数が定員に達していますので、

参加したい方は、お早めに申し込みしてくださいね。

いつもはぎりぎりまで受け付けていますが、今回は、「質」を確保するために早めに締め切ります。

 

公認心理師 精神保健福祉士 1級キャリアコンサルティング技能士 内藤友子