第11回 マイクロカウンセリング技法を1級キャリアコンサルティング技能士実技試験 面接に活かす⑧
積極技法の続きです。
⑤フィードバック
カウンセラーあるいは第三者が相談者をどう見ているかという資料を与えることです。
クライアントの長所(肯定的資質)に焦点を合わせると効果的です。
事例指導者は、事例相談者のできている部分をしっかりとフィードバックし、さらによりよくなるためにはどうしたらいいかを一緒に考えていきます。ただし、大げさに褒めると試験ではマイナスになりますし、問題があるのに褒めると、事例相談者には気づきは与えられません。
⑥カウンセラー発言の積極的要約
面接中にカウンセラーが助言したことや、コメントしたことをクライアントに要約して伝えることです。
事例相談者と事例指導者が合意に至った自己研鑽について、ロールプレイの最後にまとめます。
⑦助言、情報提供、教示
クライアントにカウンセラーの考えや情報を伝えることです。
事例指導では、指導しなければなりませんので、後半の具体的展開で、事例相談者の成長に必要な助言、情報提供、教示をします。
⑧技法の統合
技法を統合し、折衷的にもちいます。
⑨個人的スタイルと理論を決める
統合した技法を土台とし、個人的な援助スタイルと理論を決めることになります。
第11回まではマイクロカウンセリングの技法を1級キャリアコンサルティング技能士の面接でどう生かせばよいかをお伝えしてきました。この技法が意識して使いこなせれば
口頭試問においても、やったことを言えばよいので、口頭試問がとても楽になります。
質問)自分のロールプレイを振り返ってよかった点は?
例)「信頼関係を気づくために、特にかかわり行動において、視線の合わせかた、身体言語(笑顔)、声の調子、言語的追跡に注意して関わりました。」