第13回 1級キャリアコンサルティング技能士としての第三者の目「メタ認知能力」
1級キャリアコンサルティング技能士が必要な能力として、自分自身を客観的に見ること、それを語れることが必要です。
そのためには、日頃から「メタ認知能力」を高めることに取り組みましょう。
メタ認知能力とは、アメリカの心理学者ジョン・H・フラベルによって用いられた言葉で、認(知覚、記憶、学習、言語、思考など)することを、より高い視点から認知するということです。つまり、事例相談者と自分(事例指導者)がロールプレイをしている自分を高い視点から見るということです。そしてそれを評価できるということになります。
1級の試験では、30分のロールプレイで起こったことをすぐさま評価して、口頭試問に答えなければなりません
規定演技のロールプレイができても、口頭試問で論理的に答えなければ合格できません。
なので、日頃のトレーニングが必要なんです。
メタ認知能力を高めるために、1日10分のマインドフルネスが本当にお勧めです。
マインドフルネスは瞑想に近いもので、今という瞬間に、余計な判断を加えず、自分に意識して注意を向けるということです。
マインドフルネスで、集中力を研ぎ澄ましていくと、落ち着いた呼吸になり、今起こっていることにとても敏感になれます。
多くの受検者は、試験のケースばかりに捉われがちですが、試験では、その時に事例相談者から語られる内容に対応できなければならないのです。そして、試験のときに頼りになるのは、自分自身の知覚、記憶、学習、言語、思考しかないのです。
1日10分の瞑想で、呼吸を整え、まずは自分の体や呼吸にひたすら意識を向けることから始めてみてください。