第23回 2級キャリアコンサルティング技能検定面接対策
あけましておめでとうございます!
本日は、希望者が多かったため、追加日程で6名の方の面接対策講座を実施しました。
明日から、フォローのための内容をお伝えしていきますが、短期間でスキルを上げようと思うのであれば、
①カウンセリングスキルに則った面談の進め方が理解できるようになること
②カウンセリングスキルに則ったフィードバックを受けること
③繰り返して、実施できるようになること
が最低限必要です。
①については、CCが聴きたいことを聴くスタイルがカウンセリングスキルとは違いますね。例えば、CCが、「順番に聴いていきますね」と自分から質問してしまうと、ここでもう違ってしまいます。あくまでも、CLが話しやすいように促し、その話を助けるように聴いていくことが基本です。
②上記の例でもそうですが、正しいフィードバックを受けないと、何度ロールプレイをしてもスキルを上げることが難しいです。
特に、CC視点からの問題把握です。それには、頭の回路を同時に2つ走らせることが必要です。
1つは、相談者に対して反応する回路で、
もう一つは、客観的に応答をメタ認知し、相談者の問題の仮説から、質問ができるようになることです。
問題把握力、具体的展開力が弱い方は、この脳の回路を育てるといことができていないのです。
そして、具体的展開は、仮設の質問から、相談者に必要な支援を提供します。その際、せっかく相談者が、「未来をどうしたい」と言っている、あるいは、「そうならないことを困っている」と言っているのに、「それを一緒に考えていきませんか」と目標共有できずに、流してしまったり、「ではここまでのところをまとめますね」で最初に戻ってしまうことがよくあります。
③上記ができるようになるには、少し時間が必要です。それは頭で理解できていても、脳の回路を定着させるには、繰り返しが必要だからです。
すぐにフィードバックを反映できる方は、10人に、1人か2人ぐらいです。
それから、事例の個別性に対応しなければならないですね。これについては、明日からヒントを提供します。
そして、合否を左右するのは、問題把握力、具体的展開力にありますので、(関係構築力、基本的態度が低い点数を上げることはそう難しくはありません)相談者が気づいていない視点をCCが持ち合わせていて、できればキャリア理論で整理できるとよいですね。
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子