内藤友子 OFFICIAL BLOG

〜キャリアコンサルティング技能士の資格を取得しよう〜

第9回 1級キャリアコンサルティング技能検定 直前面接対策のヒント2

本日は、とても時間がかかりますが、ロープレを振り返って、逐語を起こしています。

逐語記録を作成することは大変~なのですが、脳の回路を定着させるのにとても有効ですし、論理的に理解することができるのです。

でも、逐語を起こすだけの作業にならないことも重要です。(しんどいだけですね)

さて、前回は、面接対策のヒント1として、事例相談者へのちょっとした関わりに変化を持たせることが大切ということで、1例をご紹介しました。このように事例相談者へのちょっとした関わりは、事例指導中いくらでも見つけることができますが、それをスルーしてしまうことが少なくありません。

それは、まだ3つ目の回路が育っていないのです。2級技能士では2つの回路を働かせて聴くCC視点が必要でしたが、1級では、3つの回路が必要となります。

それは、事例相談者を理解しながら、相談者を理解し、そのやりとりを3つ目の回路で捉えて、事例相談者に応答するということです。

この応答には、事例指導者がどう捉えていたか、という視点が出てしまいます。

例えば、

20代の相談者の方が、自分のやりたい仕事だけをしたい。という思いで会社を退職し、就職活動を進め、売り手市場であるために数社から採用の連絡がきた。返事をしなければならないが、どうしたらよいかわからないという相談者だったとします。

その事例相談者の対応として、相談者の長いキャリアを考えると、ここでじっくり考えたほうがよい(このままだと相談者が転職を繰り返すのではないか)と思い、提案や助言をしたけれど来談がなかった。

と、この話を聴いたときに、事例指導者がどう受け取るかという点です。

事例指導者が、相談者の問題を探そうという視点で聴いていたとしたら、

「転職を繰り返すことが悪いというお考えですか?」という応答になるかもしれません。そしてそれが問題だと思い込み、具体的展開にもっていこうとします。

そうすると、事例相談者は受け入れられていないので、反論がきたり、抵抗が起きたりするのです。

1級指導は、プロのキャリアコンサルタントが相手ですから、事例相談者の考えや感じ方を、事例指導者として問題と捉えずに、まずはその考えを心から受け入れる(自己一致)が必要です。

なぜなら、上記の相談者の例では、転職を繰り返す可能性はあり、間違った対応とは言えないからです。他に問題があるかもしれませんね。

「○○さんは、~と考えて、提案されたのですね。助言されたのですね。」(受容・共感)となります。

上記は一例ですが、事例指導中によく起こる進め方です。

もちろん、これだけで終わるわけではありませんよ。

事例指導者の相談者に対する捉え方が、ロールプレをクリアするために問題を見つけるというベールがかかったまま、ロープレを繰り返しても、同じことの繰り返しです。

この場合は、事例指導者の捉え方を鍛え直す必要がありそうです。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子