第26回 2級キャリアコンサルティング技能検定実技試験 傾向と対策
こんにちは。
今回は、第26回実技試験の対策講座が始まりますので、5つのロールプレイの傾向と対策を簡単にお伝えします。
試験範囲の細目に追加されたところが、より明確に求められていると考えられます。
①相談者が仕事を続けていく中で、外部の環境(転勤・介護・育児)等で葛藤が生じているが、それを相談者がどのように受け取っているかをつかむ必要があります。(ヒントは、相談者は視点が狭くなっており、一人では整理が難し状態にある。そこには、思い込みも入っている。
②①をつかみ、キャリアコンサルタント視点の問題としてどう捉えるか。(ヒントは、相談者視点の狭い視点ではなく、中長期的に捉えると、出来事をキャリアコンサルタントがどう捉えることができ(何が不足しているか)、何に気づいてもらうかを見立てることが必要です。(前もって、5ケースの見立ての準備が必要)
③①②ができた上で、具体的な方策(どのような理論やシートを使って、一緒に整理してくのかまでの筋道がケースごとのイメージや手順ができているかということが、安定的な面接につながることになります。
④もう一つ上げると、どのような情報提供ができるかも準備しておきます。今回は介護の問題が2ケース出ていますので、そのあたりもしっかり説明できるようにしておきましょう。
キャリアの6ステップに当てはめた問題を考えてはいきますが、少し深い見立てができるようにしておくことが必要です。
今回は学生の支援はでておらず、新入社員のケースなどは、実際に(試験前なのでブログで事例を載せることはできませんが)キャリアコンサルタントなら、相談者に何に気づいてもらうのか、相談者の思い込みは何か、それを払しょくするには、キャリアコンサルタントと何を一緒に考えていくか。(キャリアコンサルタントの面談を進めるうえでの軸)を事例と向き合って考えてみてください。
6月25日、26日(2日間コース)におひとりキャンセルがでましたので、お時間の合う方はお申込みください。
対策講座では、各事例の見立てをお伝えしていきます。
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子
2021年版 1級キャリアコンサルティング技能検定 合格ガイド 著者割り予約販売のお知らせ
2021年版 1級キャリアコンサルティング技能検定 合格ガイド予約販売のお知らせです。
2021年版では、本の表紙などをなくし、価格をできる限り下げました。
また、kindleでもご購入いただけるようにしました。
定価8700円(税込み9570円)を、特定非営利活動法人キャリア・インディペンデンスに直接お申込みいただきましたら、30%OFFにてお送りさせていただきます。
レターバックの送料を含めまして、7000円で承ります。(お振込み料はご負担ください)
こちらの合格ガイドは、8月から始まります東京リーガルマインド(LEC)の1級キャリアコンサルティング技能検定 連続の対策講座で使用するテキストとなります。
内容は、論述(必須・選択)問題の安定した書き方が学べる!
面接の構造化、技能、見立て力が習得できる!
ロールプレイの進め方と陥りがちな展開が理解できる!
口頭試問の答え方がわかる!
第8回、9回、10回の過去問題解答例付き!
となっております。
尚、データご希望の方は割引はございません。
ご希望の方は、ホームページから、直接お申込みください。
お振込確認後、レターパックにてご郵送いたします。
定価での発売は、6月2週目になります。
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子
第10回 1級キャリアコンサルティング技能検定 論述合格のヒント
こんにちは。
第10回のキャリアコンサルティング技能検定の合格のご連絡が出そろった感じです。
苦節数年で受かった方もいらっしゃるようですし、惜しくも論述が・・・という方も多かったように思います。
今回は、論述とロールプレイに分けて、合格のヒントをご紹介します。
大きな誤解があるかも、と思われるのは、キーワードを書けばよい、と指導を受けて、一般的な書き方になっている方です。
そのキーワードとは、自己理解、仕事理解不足、コミュニケーション不足、長期のプラン不足といったことです。確かにそれもありますが、それだけでは不十分です。
毎年事例が変わっており、その事例で問われている「独自性」(CCの勝手な見方ではありません)と「繋がり」が必要です。
例えば、必須の問1ですが、CL視点とCC視点の根拠を書いて、簡単なをつなげただけでは不十分で、せっかく点を取れるところが取れなくなってしまいます。
重要な要素は、CLの発言から、CCが何を問題と捉えているかを書かなければなりません。
第10回の事例でいうと、CLは、前々から介護のとこは分かっていたけれど、家族や両親と親の状況(生き方の希望、健康・経済・地域とのつながり等)の話し合いができていない、という点が、CLのキャリアライフプラン、コミュニケーション不足に繋がっている。
法人営業として30年の経験があるから何とかなるという、キャリアコンサルタントの安易な見立てから、後押しして意思決定させてしまった、という点から、CLの情報収取不足、準備不足に繋がっているという点です。
と、こういう要素を書かなければならないのです。
出題の意図には、勤務先の「仕事と介護の両立支援制度」等の情報収集、準備不足が見受けられるのです。
同じ個所を指摘していても、表面的キーワードの言葉の羅列になっているか、時流の論理上の根拠があって書いてあるのかの違いが出てしまうということです。
必須問題問2は、相談者への気持の応答、関係構築が深まっていない、事例相談者の問題に焦点が当たっていない、CCの価値観で提案している等、どこにでも当てはまるような書き方では、あまりにも表面的と言わざる負えません。
問1を踏まえて、会社の仕事と介護の両立支援制度等への問いかけや介護休業や介護保険サービスについての問いかけを行っていないために、問題把握が不足している。
事例相談者の考えは、職業選択の自由を根拠に、Aさんの訴えのみに反応し、提案していますが、それは、事例相談者の再就職支援の知識不足や、意思決定権の尊重に対しての職務上の行動規範が理解されていない発言と考えられるのです。
ということが大切な要素です。
さらに問3では、システマティックアプローチの流れのキーワードは入れますが、重要なのは、問1.問2の事例の内容に対して、どうするを書かなければなりません。
上記の流れでい行くと、最初のセオリーは、省略しますが、
目標は、仕事と介護の両立の目標を共有し、そのための情報提供ができます。具体的には、地域包括支援センターの所在地や連絡先を把握してもらうことや、介護体制の調整していく必要性や、親の状況把握(生き方の希望・経済・地域との繋がり等)必要な情報を整理してもらうことや、夫婦間の分担や今後の働き方の検討、再就職を考える場合は、ポータブルスキル(業種や職種が変わっても通用する、持ち出し可能な能力)の見直し、労働市場の現状の理解や田舎の地域での募集企業の探し方の情報提供、メリットデメリットを整理するなどを通して、意思決定のための支援を行うこと。
というような 問1、問2、問3との繋がりを考えて、まとめていきます。
ポータブルスキル→厚生労働省が推奨しているので、この辺りも独自性を出すということになります。
私がロープレ指導させていただいた方も、ロールプレイは合格されているのに、論述が残念な結果になった方が数名いらっしゃいます。
論述の点が合格点に達しなかった方は、単純なキャリアの6ステップのキーワードを入れればよい、という大きな誤解をされているかもしれませんので、参考にしていただければと思います。
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子
第25回2級キャリアコンサルティング技能検定合格発表
こんにちは。
第25回2級キャリアコンサルティング技能検定の合格が発表になり、実技は16.82%でしたので、例年通りの合格率でした。
まだご連絡いただいていない方もいらっしゃいますが、対策講座に参加されて、「この方は受かるだろうな」と思った方は、合格しています。
ご遠望から、今度こそはと向き合った方は、2日間でポイントを掴んで帰られました。
しかし、当日のできばえもあるかと思いますが、「危ないかな」「無理かな」と思った方もいらっしゃり、その方に関しては、不合格であったのかもしれません。
何度も挑戦していらっしゃる方もいるのですが、毎回の試験事例の前に、どの事例であれ、根底の変わらない要素や流れがありますので、それを掴まないままロールプレを何度しても、不安定さからは、抜け出せないのではないかと思います。
キャリアコンサルティングは、現場でもそのまま実践していらっしゃる方も多いと思いますので、毎回のキャリアコンサルティングを振り返って、試験だと思い、自然で効率的なアプローチの展開を考えて、次の試験に活かしていただきたいと思います。
第26回の実技試験の対策講座をホームページにアップしています。ブログでは、またお知らせします。
今回から1日の飛び入り参加は受付いたしません。2日間来ていただける方限定6名ほどになりますので、お早めにお申し込みください。