内藤友子 OFFICIAL BLOG

キャリアコンサルタント資格・メンタルヘルスについて

1級キャリアコンサルティング技能検定 合格発表

久しぶりのブログです。

やっと、合格、不合格の便りが届きました。

 

ご遠方から対策講座に参加され、苦節5年、今回再度の調整をされた方の合格の便りが届きました。

また、残念ながら論述は、未達でしたが、面接での合格者もでました。

 

実技の合格率も9.62%と高かったですね。近畿では11名の合格者で、5名の免除者を除くと、6名の中に入られたのは素晴らしい結果だと思います。

 

また、合格レベルに達していたにも関わらず、当日の試験がうまくいかず、未達に終わった方もいらっしゃいました。

これが、年1回の試験の難しさだと思います。

合格レベルに到達していても、その日、その時の面接がどうかだと思いますし、キャリアコンサルタント役との相性もあると思います。

来年度に向けての心構えは、

今年点数が良かったからといって、来年できるとは限らない。今年がだめだったからといって、来年がダメとも限らない。という「ニュートラルな認知」はとても重要です。

 

それでも言えることは、安定的に面接が行えること(成功確率を上げる)ことと、当日は合否が頭をかすめることなく、今の面接に真摯に向き合うことは大切かと思います。

また来年に向かって歩み出しましょう。

 

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

 

 

 

第11回 キャリアコンサルティング技能検定試験 面接対策 問題把握 具体的展開

皆さん こんにちは。

第11回から、Zoomを使って、グループでの1級指導をさせていただき、2日目には、合格ラインに達する方が出てきましたのでほっとしました。

さて、2月に試験を受けられる方で、直前に自信が持てない方もいらっしゃるかもしれませんので、「介入のポイントと精査された質問」についてをお伝えしたいと思います。

事例相談者の問題が把握できない、具体的展開ができないという方が多いと思います。その問題の把握の仕方ですが、そもそも何を根拠に、介入(多くは質問している)のかということです。

その根拠が理解できていないために、質問が精査されず、時間がきてしまうということに陥ります。

では、根拠とは何かです

それは、システマティックアプローチの流れ、またはキャリアコンサルティングプロセスの流れや倫理綱領ということになります。

ただし、ここで問題なのは、その根拠を、事例相談者の言葉から見つけられない(聴きのがしている)ということなのです。

あるいは、自己理解ができていないとか、仕事理解ができていないなどの抽象的な言葉のみに当てはめて、評価的に聴いています。

具体的な例を示します。

相談者が「どのような相談者であったか」と尋ねるところまでは聴けたとします。

それが、ケース3の学生の事例で、内定が得られなかったことでショックを受けて、夜も眠れなくなっている状態だったという話を聴いて、事例の見立てから、そのような相談者に対して、適性検査を実施するのはどうなんだ?という考えが浮かぶと思います。

その事例指導者の対応として、

1.それをストレートに伝えてしまい、抵抗を起こされる。→コミュニケーションの表現不足

2.関係を壊したくないのでわかっているが介入できない。→心理的問題、防衛

3.見立てがないので、それに気が付かず、次に行く。→2級レベルの聴き方

ということが一般的に起こります。

しかし、介入のポイントは、そこではないことに気づかなければなりません。

その介入(質問)のポイントは、

事例相談者が、心理的問題を抱えた相談者を扱えたかどうか」を質問しなければならないのです。

これも本質的なことですが、この試験の目的です。事例相談者の成長を考えての関わりですから、そこに目が向かなければなりません。

何を根拠に質問しているかというと倫理綱領第8条(任務の範囲)です。それを確認したうえで、キャリアコンサルタントとしてできることを一緒に考えていくのです。

では何を考えていくのかですが、

もし相談者が自分が扱えないのであれば、心理士へのリファーです。

キャリアコンサルタントが扱えるとしたら、「傾聴」に戻るということです。

しかし、ここでまた一つ問題です。

「傾聴」をどう指導するかということが、指導者側が理解できているかです。

なんとなく、「傾聴が大切ですよね」とか、「そこ聴けていませんでしたよね」とか、「受容が大事ですよね」という話であれば、教科書で終わってしまいます。

ですから、指導者としては、「傾聴の本質的なことを体感として」理解し力をつけてもらいたいのか」「傾聴の技法」の力をつけてもらいたいのかというが、指導者側がはっきり理解できていなければ、ただの質問を繰り返して時間切れ。。。になってしまいます。

もう一つその先は、では、「傾聴の本質的なことを体感として理解してもらう具体的展開の方法は?」「傾聴の技法を伝える方法は?」ということですが、受検者の方は、ここまでご準備ができていますでしょうか。

このように、「表面的に表れる質問」を深く読み解き、「その後の展開」がイメージできているか、ということをもう一度試験前に、自分自身に問いかけて、準備をしていただきたいと思います。

ここまで読み解いて進めていけば、指導者としての合格ラインだと思います。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

 

 

 

第11回1級キャリアコンサルティング技能検定 直前面接対策

1月22日、23日の2日間、第11回1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座のフォローアップですが、23日のみ、1名キャンセルがでましたので、最終調整したい方は、1日のみのご参加を承ります。

 

特定非営利活動法人キャリア・インディペンデンスのホームページよりお申込みください。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

第27回2級キャリアコンサルティング技能検定面接対策講座 

第27回 今年最後の2級キャリアコンサルティング技能検定面接対策講座が終了しました。

1日目はどうなることかと心配しましたが、2日目には「キャリアコンサルタント」の軸をしっかり理解していただき、何とか形になってきまして、半数以上の方は合格ラインが見えてきました。

さて、2級の試験ですが、5ケースの「見立てがしっかりできること」と頭で理解したことを「再現できること」が非常に大切なのですが、1日目の講座で、受講生から「標準コンサルタント技能士の合格の違い」の質問がありました。

その質問から、普段キャリアコンサルティングを実施していない方が受けようとされているので、そもそも全体像が理解できていないのではないか?と気が付きました。

そこで、基本の基に戻り、全体像をお話させていただき、「それぞれの課題」を明確にしていただきました。

基本の基とは、標準コンサルタント試験と2級技能検定の違いと、システマティックアプローチを技能としてどう使うのか、キャリアコンサルティングの6ステップはどう使うのか、2級では、傾聴(マイクロカウンセリング技法)のどの技法を強化するのか、ということを理解していただき、その上で、5ケースの見立てを行いました。これらを理解することで、やるべきことの全体像がわかります。

5ケースの見立てで、受検者が陥りやすいことは、当日相談者が語られる内容に引っ張られて整理ができなくなるという現象で、人により、さんざん作り込みすぎて、想定と違うために、総崩れになるというパターンです。

ですから、それらを防ぐためにも「ケースの見立て」「概念化」の骨組みを持っていないと、何度ロールプレイを行っても技能は向上しないと思ってくださいね。

基本に立ち返ると、2級は、熟練のキャリアコンサルタントでの「技能」が試されています。

これから、面接練習する方は、再度5ケースの概念化を行ってください。

骨格のカテゴリーは、「相談のテーマ」は何か、「想定される相談者像は」そこから、考えられる現在・過去・未来・環境の質問は?、その質問から考えられる「CC視点の仮説は」(ここが拾えない方がほとんど)、その2つを合わせると「気づいてもらうことは何か」(情報提供も含め)「目標は何にするのか」「方策として何をするのか」と、これらを明確にして、口頭試問とリンクさせてください。

また、これらを作成するにあたっては、熟練キャリアコンサルタントがどれだけの自己理解、仕事理解をしているかによって、全く違ってきます。同じ相談者の話を聞いていても、想定される幅が違いますので、どれだけ想定を増やすことができるかが技能です。

最後のチェックは、相談者の立場に立ち返り、受検者の関わり方で、相談者が本当に前に進めるような時間を過ごしたかを振り返り、(傾聴しただけで終わらない)自己チェックを行ってくださいね。

1月8(土)、9(日)はフォローアップの講座がございます。もう試験も始まっていますが、新規の方で、日程に余裕がある方は、是非ご参加ください。残席2名です。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

 

 

第27回2級キャリアコンサルティング技能検定面接対策講座 

明日あさっては、今年最後の第27回2級キャリアコンサルティング技能検定の面接対策講座です。

受検者の方には、5ケースが送られてきていると思いますが、今回は

・ケースの見立てができること。(方向性をしっかりもてること)

・相談者の抽象的な訴えを、質問の技能によって明らかにできること。

・相談者に気づきを与える箇所を想定しておくこと。

・意思決定の方向性の想定がどれだけもてるか、その具体的な方策は何か。

を作り込む必要があります。

また、ロールプレイの「相談者役」の方も、知識がないと練習にならないと思いますので、相談者役の方も、役作りのための情報をもって臨んでください。

キャリアコンサルタントが、幅広い相談者に対応できることが求められていますので、事例相談者がどこまで想定や現場の知識をもって実務できるかを見せる必要があります。

対策講座に行かれる方は、想定される相談者像と、その相談者に何ができるのかを明確にもって面接を進めてください。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤 友子

第11回1級キャリアコンサルティング技能検定面接対策講座

今年最後の1級キャリアコンサルティング技能検定対面接策講座が終了しましたが、やっと山が動いたという感触を持ちました。合格レベルの方も確認できました。

さて、これから各自あるいは、ご友人同士で、または対策講座にて、練習をされる方もいらっしゃると思います。ただ、「指導者の軸」をもって練習していただくことが、何より重要だということ、というか、それがなければ、同じことの繰り返し、行き当たりばったりの面接になります。

今回も、「指導者の軸」を図式にして理解していただいて、面接をモデリングしていただき、理解が進みました。そうすると、「今までのやってきたこと、指導を受けてきたことはは何だったの?」という境地にやっとなっていただけました。

結局、抽象レベルでの指導しか受けていないので、「ケースの見立て」と「指導者の技能の使い方」が不十分なのです。

では、「指導者の軸」とは何か、それは、ケースの事例相談者の育成目標までの関わり方を明確に持っておくということです。

ここが不明確だから、面談経過に惑わされてしまうのです。

そして、具体的展開でも、傾聴が出来ていないところを探す、システマティックアプローチに当てはめて、それだけの展開しか方策がないなどです。

もう一つ最悪なことは、DVDで、形だけを覚えて進めていき、持論をぶつけ合う、抵抗にあうというパターンです。これもそもそも「対話の原理」がわかっていない方が多く、やっても無駄な対話を進めています。

試験のケース3つがあると思いますが、最低限

・相談者が訴えていることと、事例相談者が進めたことにはズレがあるので、それをしっかりつかんでおくこと。特にケース3が難しいですよ。

・そして、相談者がどのような方であるかを共有し、事例相談者の対応のどこがまずかったのかを気づかせ技能、具体的にどのような理論で指導するかの技能を明確にしておくこと。明確にというのは、頭でわかっているだけではだめで、技能として実施できなければならないということです。

・口頭試問とロールプレイはしっかりリンクさせる。

まだ時間はあると思いますので、ケースをしっかり分析出来たら

技能を向上させるために、10分、慣れてきたら15分からスタートしてください。前半は事例報告で終わってしまいます。

受験者がどのような質問ができるかによって、技能のレベルがすぐにわかります。そこで戸惑うようであれば、まだ指導の軸がないと課題が浮き彫りになります。

様々な理論をどうつかっていくかを知らない方も多いですが、一番良いのは、事例指導者が、ロールプレイの中で実施することをモデリングしていだたくことです。指導が終わってすぐに事例相談者が面談で使える内容を提供していただくとよいと思います。

これは、試験というより、事例指導そのものですね。

それでは、1月はフォローアップがあります。是非「コツ」を掴んでくださいね。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

第11回 1級キャリアコンサルティング技能検定 ZOOM面接対策講座

こんにちは。

第11回の試験の3ケースですが、ロールプレイ+口頭試問を実施してみていかがでしたでしょうか。

まだ筆記、論述の試験が終わっていませんので、そちらに集中されている方も多いと思いますが、面接の試験はほとんどの方が落ちますので、準備をしっかりとしてくださいね。

今回のケースは第10回よりも難しいと感じる方が多いようです。個人的にはケース3が難しいなと思いますが、なんとか突破口はあると思います。

さて、1月22日、23日ですが、1級ZOOM面接対策講座のご案内です。

時間:10時~17時

料金:1万2千円(税込み)

全員へのフィードバックを入れますので、若干名申込順でお受付いたします。

18日:残4名→3名

19日:残2名→キャンセル待ちとなりました。

ケースの見立てがうまくできない

指導者軸、指導者の技能がわからない

いつも同じパターンにはまってしまう

最終の確認をしたい

など、1日参加でも結構です。

特定非営利活動法人キャリア・インディペンデンスのホームページからお申込みください。