内藤友子 OFFICIAL BLOG

キャリアコンサルタント資格・メンタルヘルスについて

職業成長のプロセス  素人援助者期

先日、1級キャリアコンサルティング技能士の合格発表があり、第7回の合格者(総合合格47名・累計341名)が、1級キャリアコンサルティング技能士となりました。しかし、私たちの仕事は、資格だけで判断されるものではなく、臨床家の職業発達は生涯続き、職業的自己と個人的自己がより高い統合を達成するプロセスとして対人関係を通して多くを学んでいきます。

RonnestadとSkovholtによる臨床家の6期発達モデルを、(お茶の水女子大学准教授 岩壁茂氏編集)をご紹介していきます。心理職に限らず、相談業務をする者にとって、自分自身を客観視する物差しとして非常に参考になります。「公認心理師現任者講習会テキスト」一般社団法人日本心理研修センター2018年P39引用

第1期 素人援助者期

心理援助職の訓練を受ける前の状態。親、子ども、友人、同僚、などの相談相手になり、アドバイスをする。問題を素早く同定し、強い感情サポートを与える。アドバイスは自分の過去の傷つき体験などをもとになされる。相談相手の悩みに深入りしたり、過剰に同一視して気持ちの落ち着きを失いがちになる。成功体験や失敗体験が心理職に関心をもつきっかけとなる。

日常生活や職業生活において、人から相談を受けたり、自分の体験を通して、キャリアコンサルタントの資格取得しよう、相談業務をしようといった動機が生まれる時期に当たりそうですね。

1級キャリアコンサルティング技能士・認定精神保健福祉士・第一種衛生管理者 

                                  内藤友子