内藤友子 OFFICIAL BLOG

キャリアコンサルタント資格・メンタルヘルスについて

第22回キャリアコンサルティング技能検定 面接対策 脳の使い方

今日は、公認心理師の立場から、試験に対する脳の使い方をご紹介します。

もうすぐ試験ですので、試験の5ケースを使って、対策講座や仲間内で勉強していらっしゃる方も多いと思いますが、ただ5ケースに慣れて、ロールプレイをするだけでは、不足です。

できれば、ある期間でロールプレイの質を高めることが大切です。

1つは方法です。5ケースのある程度の地図を理解した上で、ロールプレイの体験として頭に刻む→それを復習して体系化する→再度やってみる。

態度として、5ケース内容の思い込みを捨て→謙虚にロープレに臨み→好奇心をもって、あらたなパターン(道筋)を体験し→定着させるということです。

そして、先にも書きましたように、「ある期間で」「質を高める」ということです。

残念ながら、エビングハウスの保持曲線によると、ある情報を1回に記憶させてから20分で約50%低下、1日で約70%低下、6日で約75%低下するのです。

2日の対策講座で5ケースの見立てとロープレをしても、試験までの日数が空いていると、人間は忘れてしまっているのです。

ですから、可能であれば、講座や仲間内での勉強会(正しい構造がわかっていることが前提)は1週間後、2週間後に復習して定着されることが効果的なのです。

私どもの対策講座では、2日間の講座に来られて、その必要性に気づく方が、1週間後に再受講される方もいらっしゃいます。

もしそれが不可能ということであれば、「歩きながら」「書きながら」「声に出しながら」と複数の感覚を働かせて、試験までに自習を繰り返すことが大切です。

但し、キャリアコンサルティングの地図が頭に入っており、ケースの見立てができていることが前提となります。

正しい型を入力→貯蔵し→出力するという3段階のプロセスを経て、使える技能が向上します。

試験では、信じられるのは自分だけですから、自分の脳を自分でコントロールできるようにしておきましょう。

公認心理師 精神保健福祉士 1級キャリアコンサルティング技能士 内藤友子