第9回 1級キャリアコンサルティング技能検定 直前面接対策のヒント4
昨日は、事例指導のパラレルプロセスをご紹介しました。
試験直前ですから、多くの方は、何度かロールプレイをされていると思いますし
DVDなども出ていますので、進め方の型はある程度できているのではないのでしょうか。
しかし、型にはまりすぎると空回りします。
指導者の専門性によっても捉えどころが変わってきますので、事例指導者としての専門性は活かされているでしょうか。ご自身のキャリアコンサルティング上の強みは発揮されているでしょうか。
限られた時間ですから、やみくもに事例相談者の問題を見つけようとしても難しいです。
それでは、最低、何が分からなければ指導できないかです。
それは、どのような相談者だったのかの共有と、事例相談者がどのうような対応をしたかです。
当たり前のことのようですが、ほとんどの方が、うまく共有されていません。
事例指導者であれば、相談者の方にどのように関わったか、事例相談者の関りとどう違うのか。
対応は、面談中の細かい対応を聴かなければ、指導のしようがありません。しかも、それを聴けるのは20分程度の時間で、、、ということになります。
表面的な聴き方では、問題把握が弱くなります。
もちろん4つの評価区分を意識して実施することが大切ですが、相談者像と、事例相談者の細かい対応(この中には、事例相談者の考えが入っている)を共有させてもらうことが大切です。前もって伝えておいてもよいでしょう。
そのうえで、事例指導者の専門性を活かした指導となるのではないでしょうか。
次回は、3つの指導できる点をご紹介します。
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子