内藤友子 OFFICIAL BLOG

キャリアコンサルタント資格・メンタルヘルスについて

1級キャリアコンサルティング技能士の課題

6月に、今年から始まる1級キャリアコンサルティング技能検定の対策講座に使用する「合格ガイド」を発売させていただき、1級合格者の方からも、キャリアコンサルタントの育成に役に立てたいとご購入希望をいただいており、大変うれしく思うとともに、自分自身の課題とも向き合っています。

2級技能士に受かった方や1級技能士に受かった方の中には、キャリアコンサルタントを指導したいと思う方も多いようですが、合格したことが、そのまま指導できるということではありません。新たな課題に向き合うということや引き続き、合格の技能を「実際の現場」でより高めていくことが求められていると思います。

私が思うに、技能検定は一定時期の力であって、やらなくなってしまえば技能は落ちていくと思います。ですから、1級技能士であろうと、2級の面接が必ずしもうまいということではないし、1級の面接も実施しなければ技能は落ちていくと思います。

新たな課題としては、1級技能士に合格しても、それは自分のやり方で合格した1例にすぎませんので、多くの方を指導をする中で、個の受検者の強みと課題を見ぬき、それに合わせて指導することが必要だと思います。

受検者の中には、できていないことばかりを言われて、間違った捉え方をして伸び悩んでおらる方もいます。

指導者となられた方は、受検者のできていないところ探しをして、優越感を持つのではなく、どうしたら自分とタイプも思考も感情も経験も違う受検者が、技能を習得できるか、成長するのかという課題と向き合うことだと思います。

私もそういった点では、未熟なことばかりです。合格してほしいけれど、合格ラインには達していないのではないかと思う受検者もいるのですが、どう指導したらいいかな。と思案する日々です。

ですが、常に受検者の立場に立ち、国家資格は15分+5分の口頭試問でできること、2級であれば、20分+10分の口頭試問でできること、1級は、30分+10分の口頭試問で、どのような展開であれば合格に近づけるかという技能を模索し、育成という視点を忘れずに、受検者を勇気づけて関わっていきたいと思っています。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子