内藤友子 OFFICIAL BLOG

キャリアコンサルタント資格・メンタルヘルスについて

第11回1級キャリアコンサルティング技能検定 対策講座

こんにちは。

もうすぐ、第11回キャリアコンサルティング技能検定の受験票が届く時期になりましたね。

そろそろ、1級受検に向けて動いている方もいらっしゃると思いますが、今日は対策講座をさせていただいていて、受講生の気になるところがありますのでお伝えします。

対策講座も様々なところで実施されていますので、どこに参加されてもよいと思いますが、対策講座に参加するメリットとデメリットがあるので、そこを理解しておかないと、参加しても合格は難しいのではないかと思います。

一つは、受講生の中で、以前の講座で「この時間までにここまでいっていないといけない」というようなフィードバックをもらって、それに縛られてしまい、身動きが取れなくなっている人です。これは、フィードバック自体が間違っているので、自分に悪影響を及ぼしているのです。

そもそも、カウンセリングの土台から考えても、「~ねばならない」の考え方にキャリアコンサルタントが染まっていること自体、間違いと終わざるを得えません。ロールプレイであったとしても、~ねばらなないで進めてしまう指導者なるということは、相談者もしばってしまうということです。目安はあってもよいと思いますが、縛られすぎると何が正しいのかだけに目を向けて、ロールプレイをしますので、できていないこと探しをして、人間味がでません。

 

二つ目は、様々なロールプレイの見本が出るようになっていますので、上記にも関連しますが、きれいにまとめようとして、なんとなく終わったけれど、できたかわからないと自己評価できないということです。

もし参考にするのではれば、逐語記録一つにしても、ロールプレイにしても、一つの質問にしても、全体の流れを見つつ、指導者の深い読みがあって、質問を展開しているということまで読み解かないと、ただ表面的なことをまねているだけで自己満足に終わってしまいます。始めの形はまねてもいいですが、技能を取り入れて、自分のスタイルを確立することをお勧めします。そういう方が合格しています。

 

三つ目は、自分のロールプレイの課題の捉え方です。重要なことをフィードバックしても「わかりました」とはおっしゃいますが、聴いている人と聴いていない人がいます。聴いておられない人は、別の視点が入らない、あるいは理解できたつもりで流しているのです。そうすると、ロールプレイがいつまでもレベルアップできません。自分が理解できないのであれば、心が痛くても、そこを認識しなければならないと合格までのギャップが埋まらないのです。

あるいは、丁寧に聞いていくけれど、時間が足りなくなるという方です。これも課題の捉え方がズレています。丁寧に聴いていると抽象論で捉えているから、時間が足りなくなると課題を捉えているのですが、本質はいくつか聴いている中で、指導者レベルの問題点が拾えていないから、介入できないために時間が足りなくなると捉えることもできるのです。

このように、合格を目指される方は、「つもり」の自分を抜け出して、自分の問題をしっかり捉えないと、事例相談者の問題把握もできないですし、合格に必要なことが身につかないと思います。

是非講座に参加されたときには、エッセンスを吸収されて、自分のスタイルを確立していっていただければと思います。

受かっていただきたいと思いますので、熱くなっている私もいます!

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子