第7回 マイクロカウンセリング技法を1級キャリアコンサルティング技能士実技試験 面接に活かす④
はじめに
今回は、3階層目の5段階の面接構造を面接に活かします。
かかわり行動、傾聴技法ができるようになると、
これらの技法を統合して面接を行うことができるようになります。
第7回で基本的傾聴技法(開かれた質問、閉ざされた質問、
クライアントの観察技法、はげまし、言い換え、要約、感情の反映の技法)を、
適宜意図性をもって連鎖的に用いることで、
5段階の構成(①ラポール②問題の定義化③目標の設定④選択肢を探求し、不一致と対決する、⑤日常生活への般化)を構成することが可能です。
①ラポールは、かかわり行動とクライアントの観察技法です。
②問題の定義化は、情報収集が重要となります。基本的傾聴連鎖によって、クライアントのストーリーを引き出します。
③目標の設定は、クライアントの目標に焦点をあてます。基本的傾聴の連鎖によって、どのようになりたいかを語らせます。
④選択肢を追求し、不一致と対決する、は、目標達成のために具体的にどのような方法が考えられるのかを探索して決定します。
⑤日常生活への般化は、面談で修得したことを日常生活に反映するうえでの様々な方法が検討されます。
まさに、1級キャリアコンサルティング技能士の30分のロールプレイは、基本的傾聴技法を連鎖的に用いることで、事例相談者の問題が明確になり、おのずと基本的態度・関係構築力・問題把握・具体的展開と評価区分がクリアできることになります。