内藤友子 OFFICIAL BLOG

キャリアコンサルタント資格・メンタルヘルスについて

第27回2級キャリアコンサルティング技能検定面接対策講座 

第27回 今年最後の2級キャリアコンサルティング技能検定面接対策講座が終了しました。

1日目はどうなることかと心配しましたが、2日目には「キャリアコンサルタント」の軸をしっかり理解していただき、何とか形になってきまして、半数以上の方は合格ラインが見えてきました。

さて、2級の試験ですが、5ケースの「見立てがしっかりできること」と頭で理解したことを「再現できること」が非常に大切なのですが、1日目の講座で、受講生から「標準コンサルタント技能士の合格の違い」の質問がありました。

その質問から、普段キャリアコンサルティングを実施していない方が受けようとされているので、そもそも全体像が理解できていないのではないか?と気が付きました。

そこで、基本の基に戻り、全体像をお話させていただき、「それぞれの課題」を明確にしていただきました。

基本の基とは、標準コンサルタント試験と2級技能検定の違いと、システマティックアプローチを技能としてどう使うのか、キャリアコンサルティングの6ステップはどう使うのか、2級では、傾聴(マイクロカウンセリング技法)のどの技法を強化するのか、ということを理解していただき、その上で、5ケースの見立てを行いました。これらを理解することで、やるべきことの全体像がわかります。

5ケースの見立てで、受検者が陥りやすいことは、当日相談者が語られる内容に引っ張られて整理ができなくなるという現象で、人により、さんざん作り込みすぎて、想定と違うために、総崩れになるというパターンです。

ですから、それらを防ぐためにも「ケースの見立て」「概念化」の骨組みを持っていないと、何度ロールプレイを行っても技能は向上しないと思ってくださいね。

基本に立ち返ると、2級は、熟練のキャリアコンサルタントでの「技能」が試されています。

これから、面接練習する方は、再度5ケースの概念化を行ってください。

骨格のカテゴリーは、「相談のテーマ」は何か、「想定される相談者像は」そこから、考えられる現在・過去・未来・環境の質問は?、その質問から考えられる「CC視点の仮説は」(ここが拾えない方がほとんど)、その2つを合わせると「気づいてもらうことは何か」(情報提供も含め)「目標は何にするのか」「方策として何をするのか」と、これらを明確にして、口頭試問とリンクさせてください。

また、これらを作成するにあたっては、熟練キャリアコンサルタントがどれだけの自己理解、仕事理解をしているかによって、全く違ってきます。同じ相談者の話を聞いていても、想定される幅が違いますので、どれだけ想定を増やすことができるかが技能です。

最後のチェックは、相談者の立場に立ち返り、受検者の関わり方で、相談者が本当に前に進めるような時間を過ごしたかを振り返り、(傾聴しただけで終わらない)自己チェックを行ってくださいね。

1月8(土)、9(日)はフォローアップの講座がございます。もう試験も始まっていますが、新規の方で、日程に余裕がある方は、是非ご参加ください。残席2名です。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子