スーパーバイザーの探し方1
今日はちょっとレアなお話をしたいと思います。
技能士を目指される方は、高い意識をお持ちですから、スーパーバイザーを持ちたいと思われたことがあるのではないでしょうか。でも誰がいいのかわからない、どうやって探せばいいのかわからない、という方も多いのではないですか。
私もその一人だったのですが、やっと5人目で、Goodなスーパーバイザーを見つけ、指導を受けることができています。
1人目は、有名な教科書先生でした。とても人気もありますし、実力もある方ではないかとは思います。そのころ私はミーハーだったので、先生の研修に参加し、スーパービジョンをお願いしました。
私はそうしたことを図々しくやってしまうのですが、人によっては、始めから「私なんかのスーパービジョン受けてくれないのではないか。恐れ多い」となる方も多いと思います。
ですが、そんなことはないのですよ。ダメもとでも、アプローチすることが大切です。そのように思われる方がいれば、是非アプローチしてみるとよいと思います。
そして、その先生のスーパービジョンを受けたのですが、私としては、とてもガッカリでした。。。高い交通費をかけ、入念に準備をして行かせていただいたのに、教科書的にしか進めず、あっという間の90分が過ぎてしまったのです。
「え~前もって事例報告も6枚も時間をかけて書いて提出したのに何も見てくれていない」
「自己紹介も、前もって詳しく書いて提出しているにも関わらず、また1から話すの~」と呆れてしまって、本当にがっかりでした。
著書で言われていることと、実際のスーパービジョンの力は違うのだな~とつくづく思いました。
その先生が悪いというわけではないのですが、きっと忙しかったのでしょうね。忙しすぎると、カウンセリングの質は当然落ちますからね。でもスーパービジョンを受ける立場の気持ちになれって、著書に書かれているのに~あ~理想だったのねという感想です。
ですから、その先生から学ぶのは、理論がしっかり書かれている著書からで十分かなと判断しました。
私の側も、有名な先生だからとか、有名な先生にスーパービジョンを受けているという
自分の満足度というか、、、そんなとても稚拙な考えを持っていたことにも気づかされました。
でも、まずは、アプローチしないとわからないこともあるし、関係性を持たないとわからないということを知ることが大切です。
明日は、私が2番目に出会った先生をご紹介しますね。
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子
第9回 1級キャリアコンサルティング技能検定 面接対策のヒント
本日は、1級キャリアコンサルティング技能検定面接対策講座のお手伝いをしてまいりました。
さすがに試験が8回9回になってくると、対策本なども出回り、DVDなどもご覧になっているようで、、、皆さん同じような進め方をしているなぁ~という感じでした。
対策講座の後、第7回、第8回で合格された方を含め、1級技能士6人で食事会をしました。
その話の中で、合格者に共通するところがあるので、これから勉強される方は参考にしてください。
1.マインド
どの方も1級になり、指導者になりたい、と思っていらっしゃると思いますが、それが1になってしまうと、意識が事例相談者に向きません。合格者の方も、もちろん合格したいとは思っているのですが、自分のことより、事例相談者との面談だけに集中しているということです。そして自分でその時その時の判断をしているということです。「こうしなさい。と指導を受けたからこうした」というのはないのです。
2.肯定する表現
事例相談者が対応したことに関しては、肯定し、それを伝え返します。過剰な褒めは事例相談者が問題に気づくのを鈍らせてしまいますが、事例相談者がされた対応については、不足であっても、何かの対応はされているのです。こだわりの強い方であれば、それはその方が大切にしている価値観ということですね。それは肯定します。
3.人と同じにはしない 工夫が必要
初めて受検をされる方は、ある程度の型や時間管理は必要ですが、そこから工夫が必要です。合格される方は、試験までに自分のスタイルを作っているのです。皆さんが面接官だったら、次から次に来る受検者が同じことを言うようであれば、、、金太郎飴であれば、その人を合格にするでしょうか。
例えばですが、事例報告について、皆さん同じように褒めますよね。でも他にも関係構築をする会話ってあるのではないでしょうか。
他にもあると思いますが、これからが準備の本番です。是非試行錯誤してください。
最後に、事例相談者だったら、こう言われると、こういう態度をとられると、どういう気持ちになるだろう、どう返してくるだろうと、事例相談者ファーストで考え抜くと、自分がやることだけに意識が向かなくてよいですね。
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子
第9回 1級キャリアコンサルティング技能検定 論述対策のヒント
1級キャリアコンサルティング技能検定 論述の添削をしていて、気づいた事とヒントをお伝えします。
1級では、事例相談者が抱えている問題は何か、事例相談者の対応がどうだったのかを記述する設問があると思います。
まとめ方のキーワードとしては、傾聴が浅いとか、関係構築が不十分、相談者視点の問題が把握できていない、自己理解、仕事理解不足、コミュニケーション不足等のキャリアコンサルタント視点の問題把握力ができていない、目標の合意ができていない、自分の価値観で提案している、的確な方策実行ができていない、などがよく記述されています。
もちろん当てはまる場合がありますが、選択問題の問1であれば、4行でまとめるところを、上記をすべて記述するとすでに4行程度になってしまいますし、どの事例でも同じになりますよね。
わざわさ事例が示されているわけですから、書く事例から関連させて記述することが大切です。
第6回需給調整機関 問1の記述例では
現役を退いて寂しいという気持ちと、生きがいを感じられる仕事、活き活きとした生活をしたい、という気持ちに寄り添えず、仕事をどうするかという表面的な訴えに対して面談を進めており、問題把握力が不足している。相談者の自己理解、仕事理解、啓発的経験のプロセスを経ず、仕事の経験のみで求人情報を提案しており、相談者の意思決定の尊重不足である。
というように、事例を反映させて記述するようにしましょう。
そして、事例を読み解くには、基本的なカウンセリングの原理原則が理解できていなければ、問題把握が曖昧になってしまいます。
「対話が持つ共感的作用と弁証法的作用の2つの働きがある」ということが理解できていれば、事例問題の問題把握は、容易になりますね。また、相談者であれ、事例相談者であれ、事例相談者としては「肯定的にかかわる」ことが基本ですから、「~ができていない」を羅列しないようにすることは、本質的に大切だと思います。
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子
第9回 1級キャリアコンサルティング技能検定試験 準備
10月に入り、第23回の2級講座のお申込みが増えてきています。
第22回のメンバーはほぼ受かってしまいましたので、今のところ初参加の方が
ほとんどです。ご参加の方には、精一杯支援させていただきますね。
さて今日は、1級を受験する方々も、いよいよこれからが本番の準備期です。
1級を初めて受検する方は、何をどうすればよいかということが分からないまま年1回の試験にチャレンジすることは危険であると思いますので、書籍の学習や、ロールプレイはできるだけ実施した方がよいと思います。
ただ、何度か受検されている方は、少し考える必要があるのではないでしょうか。
「金太郎飴」のように、みんなが同じような進め方で受かるということは難しいと思うのです。
もちろん中には、相性よくそのパターンにハマる人も出てきますが、合格のパーセンテージからして、確率が低すぎですよね。
ですから、同じシーンがあったとしても、3つぐらいの道は容易すべきあると思います。すなわち、言い回しもいろいろあるよね。ということです。
それと、これまで受かっている1級のメンバーは、それぞれカラーが違う人が受かっていて、それぞれのスタイルを持っているのです。
もちろんアドバイスは(1級有資格者からのアドバイスでなければなりません。有資格者でない方が教えていることもありますから、きちんとご確認を)参考にしますが、それはそれとして、それぞれのパーソナリティーもあるのですから、それを大切にしなければいけないということです。
それから、1級に合格した人の多くは、人と同じようなやり方をしないということです。様々なアドバイスや経験から、自分のやり方や、自分のスタイルを貫くことが大切ですし、試験場での精神面と技能表現の戦いは一人ですから、「こう教わったから」ではなく、自分自身を心底信じれる技能が出せるようになっておくことも大切です。
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子
第23回2級キャリアコンサルティング技能検定 実技面接対自己チェック
皆さん こんにちわ。
先日年末年始の第23回2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座の日程を
お知らせしました。
早々にお申込みをいただきました方々ありがとうございます。
さて、検定試験を受ける方はご存じだと思いますが、検定試験は何によって評価されるかというと「基本的態度」「関係構築力」「問題把握力」「具体的展開力」によってですね。
ただ、試験を受ける方々の多くは、それは分かっているけれど、20分のロールプレイの中で、どのように応答するばよいのかがわからないのではないでしょうか。
もちろん、CLの問題を一緒に解決していく道は1つではありませんので、応答の仕方も様々あると思いますが、検定試験なので、道を大きく外してしまうと、展開があらぬ方法にいってしまったり、堂々巡りになってしまったりします。
特に検定は時間内に4つの評価区分を実施することが求められていますから、CL役の方は、引き出してもらう問題を用意しているようです。
したがって、やみくもに応答を繰り返しても、検定に合格する道のりに時間がかかってしまうことになるでしょう。
私の法人では、当講座を受ける方にも受けない方にも、ご自身の課題を明確にしていただくためのチェックシートをご用意していますので、対策講座前にご自身の課題をチェックしてから参加してみて下さい。
4つの評価区分の「具体的展開力の点数が足りないんです」だけですと、検定に受かるための課題が明確になっていないんです。
検定を受ける方は、客観的に自己評価できる力をつけていきましょう。
認知行動療法を用いた実践キャリアコンサルティング 更新講習日程のお知らせ
東京リーガルマインド(LEC)様で
認知行動療法を用いた実践キャリアコンサルティング 更新講習を実施しています。
9月23日(月)には、15名の方が参加され、ご遠方からもご参加いただき、大変感謝しています。
参加される方の傾向として、自分に活かしたいという方や、メンタル面の問題を抱えている相談者に使ってみたいというキャリアコンサルタントの方が多いように思います。
内容自体がとても深いので、1日ですべて理解することは難しいかもしれませんが、参加された3分の2の方が認知行動療法が好きということでした!!
<内容>
認知行動療法の成り立ち
認知行動療法の概念図と認知の歪み9つの特徴
コラム表、問題解決リスト、アクションプランワーク
キャリアコンサルティングへの活用 個人ワーク・グループワーク
事例問題・ロールプレイ
と、目いっぱいにご紹介しています。
講座では、精神科心療内科での臨床経験をもとに、使用方法なども柔軟にご紹介しています。
思考をかなり使いますので、参加される方は、睡眠を十分とって参加してくださいね。
次回は
10月14日(月)祝日10時30分~17時(その後確認テスト17:30終了)
LEC大阪校にて開催です。
お申込みは、直接LEC大阪校へ。
公認心理師 精神保健福祉士 1級キャリアコンサルティング技能士 内藤友子
第23回 2級キャリアコンサルティング技能検定 面接対策講座予約開始のお知らせ
暑さも和らぎ、ずいぶん過ごしやすい時間が多くなりました。
さて、第22回の講座に参加された方の半数以上の方から、合格のご連絡をいただきました!!
早々と対策講座の日程のお問い合わせもいただいており、恐縮です。
後期の日程は年末年始にかかってしまいますが、是非日程調整をしてご参加ください。
第1クールは 12月21(土)・22(日)2日間コース
第2クールは 12月28(土)・29(日)2日間コース
第3クールは 1月5(日)
第1クールと第2クールは、2日間で第23回の5ケースの解説とロールプレイ、口頭試問を実施します。
始めは2日間コースを受講希望の方も、追加で申し込まれる方が多くいます。それはご自身の課題を認識されてのことなんですね。
この試験は、当日にどれだけ「安定的な力」が出せるかにかかっていますので、面接の構造を脳に定着させ、ロールプレイとフィードバックが上記日程ぐらいは、最低でも必要かと思います。
初受検の方も、見事合格されています。
2回目以降の方への割引も大きいのでご活用くださいね。
ホームページよりお申込みください。