内藤友子 OFFICIAL BLOG

キャリアコンサルタント資格・メンタルヘルスについて

第22回 2級キャリアコンサルティング技能検定 試験結果

久しぶりのブログです。

第22回キャリアコンサルティング技能検定 試験結果がでましたね。

学科試験は81.07%で、実技が16.40%でしたが、皆さんはいかがでしたでしょうか。

面接対策講座にご出席いただいた方から、次々と合格の連絡をいただき、私も嬉しい限りです!!

残念ながら不合格であった人も、けして諦めないでください。中には、ずっと面接対策講座に通ってくださった方で、数回目でやっと合格された方もいます。ですが、その方は、とてもご苦労されたので、しっかりと試験の出来を振り返り、自己評価できる力がついていました。

当日のロールプレイでも、教わったことを忠実に反映しながらも、一つ一つ自分で判断されて実行していたようでした。

練習のロールプレイでうまくできていても、試験のロールプレイで完璧にうまくいくとは限らないですから、「完璧」を目指すのではなく、練習のロールプレイから、うまくいくときと、うまくいかないときを様々経験し、しっかりと振り返り、丁寧に修正していくことがとても大切です。

そして、その振り返りの基礎となるのは、面接の基本構造を理解しておくことです。

つまり、どのような流れになることがよいのかです。

うまくいくときといかないときがあるのですから、やみくもに時間を使ってしまうのはもったいないですし、構造がわかっていなければ、合格ラインに近づいているのかの評価もできないため、自分の修正点もわからないですよね。

 

次は23回の検定試験に向けて、またご支援させていただきます。

よろしければ、ホームページにある「面接自己チェックシート」をお使いください。

公認心理師 精神保健福祉士 1級キャリアコンサルティング技能士 内藤友子

 

 

1級 2級キャリアコンサルティング技能検定 論述に強くなる認知行動療法

本日は、キャリアコンサルタントの更新講習で「認知行動療法を活用したキャリアコンサルティング」をテーマに研修を行ってまいりました。

皆さま大変熱心に受講していただき、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

認知行動療法は私の専門分野で、精神科心療内科で、うつ病の患者様に臨床している内容であり、キャリアコンサルタントの皆様にも習得していただきたいと考えていた研修です。

私たちは、相談業務をするにあたって、相談者の鏡となる必要がありますので、自分自身の認知の歪みにも向き合う必要がありますし、技能検定の活用では、論述の文面から認知の歪みを理解することで、相談者の問題を把握できます。また、ロールプレイの中でも、相談者の認知を捉えて、気づきを与えることにも繋がる大切な技術です。

考え方自体は難しくはありませんが、自分の無意識レベルまで落とし込めるか、ということになると時間はかかりますけど、一生モノの技術となり、認知行動療法を自分に応用することで、どれだけ自分の能力が無駄なく発揮できるか・・・果てしないのです。

個人的には、能力開発のために応用編を作りたいぐらいです。

認知行動療法にご興味のある方は、定期的にLEC様で更新研修を実施していますので、参加してみてくださいね。

ここでは、更新研修の前に触れる認知行動療法の歴史についてお伝えします。意外と皆さんこの辺りも整理して理解している方が少ないのが現実なのではないでしょうか。 部分的には知っていても、理論が臨床現場でどのようにして発展してきたかを理解することも重要ですよ。

1950年代、アーロンベック(アメリカの精神科医)が精神分析理論と臨床的事実の乖離を経験し、精神分析から離脱、1960年代になり、「感情の病」とされていたうつ病を「思考の障害」という観点から捉えなおした。というのが第一世代。

1970年代から、抗うつ薬との比較研究が行われ、認知療法の有効性が実証されてきて、1980年代に精神(心理)療法として発表し、精神科医や心理職の間で関心が高まり、日本でも治療効果が検証が進み、1990年代に「行動療法」と合体して「認知行動療法」となったのが第二世代。

第三世代は、2000年代になり、マインドフルネス認知療法、再発性のうつ、境界性パーソナリティー障害等に特化した治療への発展し、日本でもエビデンスが積み重ねられ、2010年から診療報酬の対象になりました。

このような歴史を辿っているのですが、なぜ認知療法と行動が合体したかが重要ですね。認知とは、考え方捉え方なので、頭の中だけで理解していくのですね。ですが、皆さんもご存じのように、本人が本当に変わるというのは、その方の無意識レベルが変わらなければ変わらないのです。ではどうしたら、本人もわからない無意識レベルが変わるのか。それは、その人自身が新しい考えで経験を積むことで、これまで信じていた別の結果を得て納得することなんですね。

ちょっと奥深いのですけど、、、、そのあたりはじっくり時間をかけて自分に落とし込んでいく必要があるのです。

是非皆さんも学習を続けて下さい。意外なことに気づくと、私たちの脳はとても喜ぶのです!!

公認心理師 精神保健福祉士 1級キャリアコンサルティング技能士 内藤友子

 

2級キャリアキャリアコンサルティング技能検定 面接過程の自己チェックシート

第22回キャリアコンサルティング技能検定試験が終了した方、まだこれからの方といらっしゃると思います。

私共でも、3週間に渡って、暑い!熱い!面接対策講座が終了したしました。

皆さんがヘロヘロになりながらも、面接の全体像の理解をした上で、面接練習をしていただきますと、驚くほどの成長ぶりがございます。

こちらも精一杯支援させていただきましたので、後は受検者の方に、本番で力を発揮していただくだけです。

そして、皆さんの成長がみられることが対策講座でのやりがいです。

対策講座には、2018年に出版したしました「合格テキスト」をお買い求めいただいた方が多く参加されるのですが、対策講座の中では、

「事例の見立てが出来ること」

「自分で判断できる力養うこと」を大切にしています。

それは、試験に合格し、社会的な肩書を得るためだけではないからです。事例が変わるたびに、一から試験のために勉強するというだけでは、現場に活かされません。

対策講座では、合格するためのテクニック的なことをお伝えしていますが、それが目的ではなく、現場の相談者のために活かしてほしいと思うからです。

2級キャリアコンサルティング技能検定「合格テキスト」の新版をこの秋からまとめますので、それまでに、「合格テキスト」をお買い求めいただいた方には、講座で使用しているには、「事例見立てシート」と「自己チェックシート」をお付けしてお届けしますね。

公認心理師 精神保健福祉士 1級キャリアコンサルティング技能士 内藤友子


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第22回キャリアコンサルティング技能検定 実技面接対策 

第22回の2級キャリアコンサルティング技能検定実技面接対策 2クール目の2日間コースが終了しました。

この後、試験が始まる方もいらしゃいますが、本日の受講生の中で、前回の試験で、午前中に講座を受講して、午後に試験を受けてばっちりだったとおっしゃっていた方がいらっしゃいまして、、、それには驚きました。

これはその人がもたれている「本来の力が発揮された」ことと、相談者役の方との相性もよかったのだと思います。

例えば、いつもはできていることも、評価される立場になると、人は「無意識」に自分が傷つかないように守りに入り、自分を守るための行動にをとってしまうのです。そうなると、当然焦点がぶれてしまいますね。

現場でも同じですが、自分を守るための行動ではなく、ロールプレイであったとしても、やらなければならないことは、相談者役の方の話を集中して聴き、CC視点からの気づきを与え、目標を共有し、一緒に今の問題を解決するための方法を考える、という行動です。

人は、必死になると、自分の力を総動員し、火事場の馬鹿力を発揮するのです。その時には、無意識に自分を守るということが忘れられるんですね。

試験がもうすぐという方は、毎日のアウトプット(言葉にできるように前頭葉を働かせる)を忘れずに、トレーニングしていただき、試験の時には、自分を守る(波風立てずにロールプレイをすることではありません)ことを忘れて、試験を受けてくださいね。

また、相談者から、「私は転職する方がいいのでしょうか」と質問された場合、皆さんだっらどのように応えますか。

専門職としてその意味を理解し、対応する力をつけていきましょう。

来週は第22回の最終の2日間コースです。おかげさまで満席をいただいています。

合格に向けて精一杯お手伝いさせていただきます。

公認心理師 精神保健福祉士 1級キャリアコンサルティング技能士 内藤友子

第22回キャリアコンサルティング技能検定 面接対策 脳の使い方

今日は、公認心理師の立場から、試験に対する脳の使い方をご紹介します。

もうすぐ試験ですので、試験の5ケースを使って、対策講座や仲間内で勉強していらっしゃる方も多いと思いますが、ただ5ケースに慣れて、ロールプレイをするだけでは、不足です。

できれば、ある期間でロールプレイの質を高めることが大切です。

1つは方法です。5ケースのある程度の地図を理解した上で、ロールプレイの体験として頭に刻む→それを復習して体系化する→再度やってみる。

態度として、5ケース内容の思い込みを捨て→謙虚にロープレに臨み→好奇心をもって、あらたなパターン(道筋)を体験し→定着させるということです。

そして、先にも書きましたように、「ある期間で」「質を高める」ということです。

残念ながら、エビングハウスの保持曲線によると、ある情報を1回に記憶させてから20分で約50%低下、1日で約70%低下、6日で約75%低下するのです。

2日の対策講座で5ケースの見立てとロープレをしても、試験までの日数が空いていると、人間は忘れてしまっているのです。

ですから、可能であれば、講座や仲間内での勉強会(正しい構造がわかっていることが前提)は1週間後、2週間後に復習して定着されることが効果的なのです。

私どもの対策講座では、2日間の講座に来られて、その必要性に気づく方が、1週間後に再受講される方もいらっしゃいます。

もしそれが不可能ということであれば、「歩きながら」「書きながら」「声に出しながら」と複数の感覚を働かせて、試験までに自習を繰り返すことが大切です。

但し、キャリアコンサルティングの地図が頭に入っており、ケースの見立てができていることが前提となります。

正しい型を入力→貯蔵し→出力するという3段階のプロセスを経て、使える技能が向上します。

試験では、信じられるのは自分だけですから、自分の脳を自分でコントロールできるようにしておきましょう。

公認心理師 精神保健福祉士 1級キャリアコンサルティング技能士 内藤友子

 

第22回 2級キャリアコンサルティング技能検定 実技 面接対策

第22回 2級キャリアコンサルティング技能検定 実技 面接対策2日間の1クール目が終了しました。

今回は初受検の方も多く参加されていまして、1日目は、基本の基から丁寧に進めさせていただきました。

まだ試験までに時間がありますので、ロールプレイで、うまくいかないパターンを紹介します。

1.ロープレの前半で、相談者の話の周辺情報の聴き取りが少なく、前半で掘り下げすぎて、問題把握、具体的展開で相談者との共有のズレが生じてしまう。あるいは、本音が引き出せない。

2.相談者の気持ちと状況は聴けるけれど、CC視点の問題に気づかない。

3.CC視点の問題には気づいているが、目標を設定する前に、相談者に気づきを与える質問ができない。

4.気づきを与える質問ができず、唐突にキャリアコンサルタントが考える提案を出す。

5.具体的展開が、自己分析とかキャリアシートをするとか、紙に書いてまとめるとかあるいは、〇〇に相談してしてみてはどうか。で終わる。

という点です。

特に、具体的展開が弱い方が、全般的に多いと思いますが、具体的展開をどうするのかという引き出しもとても少ないように感じます。

よくあるアドバイスとして、「○○と相談してみてはいかがでしょうか」というものです。それであれば、友人レベルでも意見はしますよね。

それもあってもよいと思いますが、プロとして、相談者が気づかない点の情報提供をしたり、もっと具体的な行動を相談者と考えていくことが必要ですね。

2クール目、3クール目も、遠方から多くの方が参加されますので、何が具体的展開なのかを是非習得して帰ってください。

まだ試験に間に合うと思いますので、これから、ご自身が行かれている対策講座で、研鑽してくださいね。

公認心理師 精神保健福祉士 1級キャリアコンサルティング技能士 内藤友子

2級キャリアコンサルティング技能検定 第22回論述試験 傾向の変化

第22回の論述問題がアップされました。

皆さんは、しっかり書けましたでしょうか。

今回から、傾向が少し変わっていましたね。短期的な目標と中長期的な目標を設定し、その具体的展開について、キャリアコンサルタントとして、かなり具体的に書くことが

求められている問題です。

ですが、合格ラインに到達するには、基本の型を活用することに変わりはありません。短期的な目標とするところは、会社の仕事ですので、当然期限がある仕事に対してどうしていくか、そこが一番不安であると語られていました。

また、中長期的な目標であれば、今後担当していく仕事をどのような働き方をしていくかということですね。

これを、問3で、どう展開していくかということが問われます。

当然、展開方法は1つではありませんので、様々な書き方や方策があると考えられますが、基本と型としては、システマティックアプローチの流れで、キーワードを押さえて組み立てることと、短期的な目標(クリアしなければならない仕事)をキャリアコンサルタントとして、どう支援ができるか、また、その啓発的経験を通して、相談者に中長期的な働き方を組織人としてどう成長させていくかということが、一つの流れになります。

もし、根拠なく、自己理解、仕事理解が不足している、周囲とのコミュニケーションが不足しているので、相談を促す・・・という書き方では、合格ラインは難しいでしょう。

今回難しいと感じられた方は、基本の型と、組織の中で人がどのように成長していけるのかの方策を今後学ばれるとよいのではないかと思います。

公認心理師 精神保健福祉士 1級キャリアコンサルティング技能士 内藤友子