内藤友子 OFFICIAL BLOG

キャリアコンサルタント資格・メンタルヘルスについて

第30回 2級キャリアコンサルティング技能検定 面接対策

皆さん こんにちは

第30回の2級キャリアコンサルティング技能検定の面接試験の対策は進んでいらっしゃいますでしょうか。

今日は、2級技能士を学習される方に動機づいてほしいなと思いメッセージします。

これからのキャリ形成にとって、相談者の自己啓発が大切なように、キャリアコンサルタント自己啓発も大切になっていますね。

最近の受検者に接していますと、それぞれの技能の差が大きいなと感じることが多くなっています。逆に国家資格の養成講座に来られる方の中には、素晴らしい面接の技能をお持ちの方もいらっしゃったりします。

ですから、2級を受ける自分に必要なことは何なのかを、深掘りしながら、学習することが必要かと思います。

その際に問題となるのが、相談者役の設定です。

相談者役の人物像があいまいなために練習になっていないなと思えることです。

もう一つはキャリアコンサルタント側の準備です。試験時間は20分しかありませんので、何を聴くのかによって、面談の流れが大きく変わってきます。これは、国家資格のレベルがクリアされたうえでの「技能」が必要ですが、それもままならない方も散見されます。

試験問題がでましたら、しっかりと問題と向き合って、様々な想定を考えてみてください。

Job tagが活用されるようになってから、仕事の内容やその道のキャリアパスがよく理解できるようになったと思いますので、キャリアコンサルタントもある程度、仕事内容を知っていないと、面談が進みません。

CC「異動される先のお仕事はどういうお仕事なんでしょうか」

CL「よく聞いていないので、わからないんですよ」

CC「そうですか。それでは上司に確認してみるといいですね」

CL「はい。確認してみたいと思います」

2級? これでいいのでしょうか??

まったく表面的なやり取りで、深まりもありませんよね。また、研究している内容に対して、CCが興味のある分野であったときに、

CC「私もとても興味があります。」といってその話に花が咲き、相談テーマから離れていってしまう。CLの話からCCの話になってしまったりと・・・大丈夫かなと思う例もあったりします。

2級技能士は、約6万5千人いるキャリアコンサルタントの上位16%に入るというレベルですので、対策講座だけに頼らず、どんどん自分で考えて、修正していくことが必要です。それが己研鑽です。

ロールプレイとはいえ、事例にでてくる相談者は本当にいます。試験に受かるためではなく、重要な相談者の意思決定に関わるキャリアコンサルタントなんだということを念頭に置くだけでも、相談者役、キャリアコンサルタント役の見え方が変わってくると思いますよ。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

 

 

 

 

 

第30回 2級キャリアコンサルティング技能検定 実技面接対策講座のご案内

日時:6月18日(日)10時~17時 第30回 面接対策講義 試験問題ケース1~3 解説とロールプレイ、口頭試問実施と1級技能士によるフィードバック

日時 6月25日(日)10時~17時 第30回 試験問題ケース4~5と苦手ケース 解説とロールプレイ、口頭試問実施と1級技能士によるフィードバック

料金 1日参加 10,000円(税込み) 2日参加 お申込み18,000円(税込み)限定6名まで

ホームページの講座申し込みより、お申込みください。追ってメールでご案内させていただきます。なお、お申込み人数に達した場合は、お席確保ができない場合がございます。

キャンセルの場合は、1週間前まで、手数料の1,000を引いて、ご返金いたします。他の方のお席確保のため、キャンセルの場合は、お早目のご連絡をお願いいたします。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

第12回 1級キャリアコンサルティング技能検定 合格おめでとうございます!

第12回 1級キャリアコンサルティング技能検定合格された方、本当におめでとうございます。

ご指導させていただいた方から、合格のご連絡をいただき、うれしい限りです。

お一人は、まず受かるレベルにすでに達していただいている方でした。

もうお一人は、LEC様の講座で、指導させていただき、学科は残念でしたが、実技は合格されました。もう来年は大丈夫ですね。

もうお一人は、なんと論述が1点足らずで、落ちてしまい、私もとても悔しいです。

ですが、面接においては力をつけてきているので、自信をもっていただいてもよいと思います。

試験が終わった時に、ご自身ではダメだとおっしゃっていたのですが、口頭試問を聞かせていただくと、いけているのではないかと、思ったのです。

面接のロールプレイもとても大切ですが、やはり客観的に振り返ることがとても大切ですので、次回受検される方は、ご自身の面接を自己一致して振り返ることができるように、面接と口頭試問の乖離をなくすことが必要ではないかと思います。

それには、面談中の指導者側の心の動きに敏感になって、日頃の面談に望まれるとよいと思います。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子

2級キャリアコンサルティング技能検定 論述試験 模擬問題

こんにちは。

今日は、国家資格キャリアコンサルタントを取得後、2級キャリアコンサルティング技能検定に挑戦する方のために、論述試験の学習情報をお知らせします。

2023年1月時点で、キャリアコンサルタントの登録者は約6万5千人に達しており、その内訳は、そのうち、標準国家資格が83%、熟練レベルの2級技能士が16%、指導レベルの1級技能士が1%となっており、今、標準国家資格から、2級技能士を目指そうとする方が増えてきています。

それはそうですよね。専門的な仕事で採用されようとすると、上位資格を取っているに越したことはありませんし、独立するにしても、上位資格はビジネスに繋がりやすいです。

そこで、標準の国家資格から、2級を目指したい方のために、キャリアコンサルティング協議会対応の論述試験の模擬問題を提供しています。

https://note.com/reika_ryuzaki

模擬問題は、順次4ケースぐらいを予定していますので、少しずつ取り組んでくださいね。

私が講師を務める東京リーガルマインドの講座でも、JCDAの試験より、キャリアコンサルティング技能協会のほうが、点は取りやすいということで、協議会の試験に変更される方もいらっしゃいます。

論述試験は、毎回違う事例が出されますので、それに対応するためには、多くの論述問題を解き、書き方の要素に慣れるようになることです。

是非模擬問題に挑戦してくださいね。添削サービスもついていますので、ご希望の方は、解答例を見る前に、ご自身の添削を送ってみてください。きっとあなたの足りない要素が理解できると思います。

国家資格キャリアコンサルタント キャリア形成

昨日のLEC交流会のお話で、キャリアコンサルタントとしてどう生きていきますか?との「田中春秋」さんからの問いかけがありました。

自分のキャリア形成を考えられない人が、どうして相談者のキャリアの相談に乗れるのだ、との直球のお話です。

2023年1月時点で国家資格キャリアコンサルタントは6万5千人、標準国家資格者は、その83%、熟練レベルの2級技能士が16%、1級技能士が1%という割合になっています。

相談業務のニーズは増えていますが、国家資格を取得したぐらいではお話にならないよ。ということも含まれていますし、例え、1級技能士があったとしても、それだけでも安泰でもないということですね。

もちろんそれに気づいている方はすでに動かれていて、関連資格を取得されているという方もいらっしゃいましたし、国家資格を取得してからすぐに独立したという方もおられました。

どちらにしても、資格取得後の動き方がとても大切で、学習するにしても、同じレベルの仲間より、現場に繋がるか、もう一歩何かが得られる情報に触れるということが必要ではないかと思います。

厚生労働省から、もう勉強しきれないくらいの学習教材も出されていますが、確認されていますか。正直私は全部見切れていません。それくらいふんだんにあり、こんなに支援してくれるんだとあきれるくらいといってもいいですね。

 

そして、どの資格を取得するかも重要で、関連資格となると、社会保険労務士ファイナンシャルプランナー中小企業診断士公認心理師臨床心理士精神保健福祉士などになるかと思います。

それによって、ご自身がこれからどういう方々と関わっていきたいかという顧客が見えてくると思いますが、それを見据えての資格でしょうか。そこがはっきりせずに、なんとなく不安を払しょくするために、資格取得をされる方もいらっしゃいます。

 

私はメンタル系なのですが、その選択にも民間資格と国家資格では、ストレスチェック制度に関われるかどうかが違ってきますし、信用度も違ってくるのですが、それでも産業がやりたいからと、民間資格を取られる方もいらっしゃるので、もったいないなと思います。

相談業務自体は、驚くほど増えていますが、国家資格キャリアコンサルタントの色合いが今後ますます違ってくることは間違いないと思います。

是非資格を取られた方は、じっくりご自身のキャリアを模索してみてはいかがでしょうか。

公認心理師 精神保健福祉士 1級キャリアコンサルティング技能士 内藤友子

 

 

第12回1級キャリアコンサルティング技能検定 気づきの質問

2月に検定を控えておられる方は、最後の詰めで面接練習をしておられると思います。

私も、今週の土日は、1級の対策講座でかなりのフィードバックをしてきましたが、ブログを読まれている方にも最後まで粘っていただきたく、本日は「気づきの質問」について触れたいと思います。

評価基準の関係構築力に、事例相談者が面接の課題に気づき成長できるように、と書かれていますが、ここが理解できていない方が多いのです。

それは、面接練習を実施していきますと、なんとなく形になっていき、スムーズにできたような気になってくるものですが、それは試験官からの指摘にもありましたように、表面的な指導になる場合は少なくありません。

ロールプレイでやっていることは、試験官に分かるように行わなければ評価されませんので、当然受検者が自分がやっていることを理解しなければならないのですが、ほとんどの方がやっておられるのが、「情報収集の質問」です。

昨日も、受講者の方々が「自分がやっていたのは情報収集の質問だったんだ」と気づかれました。「情報収集の質問」とは例えば

「○○とお伝えになった時に、相談者はどのようなご様子でしたか」とか、

「どのように対応されたのですか」

というような質問です。

それに対して、「気づきの質問」とは、事例相談者が話されたことに対して、もう一歩踏み込んで聴くことです。

例えば、

「今さら相談者の方が迷うじゃないですか。でもそれがまずかったのかな」という事例相談者の言葉に対して「○○さんは相談者が迷うというのはよくないとお考えですか」

とか、「難しい事例で、学生の時のトラウマを抱えておられるみたいなんですよね。」

という話の流れになった時に、「この相談者のケースを○○さんはご担当できるとご判断されたのでしょうか」

というように、指導者側が必要だと思われる箇所を捉えて、事例相談者の考えを深堀するのが「気づきの質問」です。

おそらく、ほとんどの方が、情報収集の質問にとどまって、2級レベルを脱皮できていないようです。つまり、見ている視点が低くなるということです。

この「気づきの質問」をするには、「指導者視点」が育っていないとできない質問ですから、指導者視点を増やしていくこと(ロールプレイの中で介入すべき事例相談者の問題に気づく)が近道かであると思います。

~分までに関係構築をして、~分までに目標設定をしてと、あたかもそれが問題であるかのように練習しても、本来の指導力の応用は難しいように思います。

どうか本番まで頑張ってください。

公認心理師 精神保健福祉士 1級キャリアコンサルティング技能士 内藤友子

 

第29回2級キャリアコンサルティング技能検定、第12回1級キャリアコンサルティング技能検定 合格への早道

第29回の2級キャリアコンサルティング技能検、第12回1級キャリアコンサルティング技能検定の真っただ中で、不安を抱えている方も多いのではないかと思いますが、個別指導で感じることは、YouTubeであるとか様々な方が動画で技能検定に合格するためには、という情報がアップされており、それをご覧になった方々が迷に入ってしまう方が多いということです。

参考にされるのはよいかと思いますが、その勉強をするなかで、どんどん本質から離れて、表面的なことしか見ていない方がいるのです。

表面的とは例えば

AさんとBさんが、「佐藤さんは、今の仕事にやりがいを感じていらっしゃるのですか」と同じ質問を相談者にしたとします。

動画では、同じ質問になりますが、AさんとBさんが頭の中で考えたことは違うかもしれないということを考えながら見ているかということです。

例えば、Aさんは、「ああ~やりがいを聞けと言われていたな」という選択から質問したのかもしれません。一方、Bさんは、「佐藤さんが転職をしたいと言っているけれど、それは一時の感情であって、過去のやりがいに目が向けられていないのかもしれない。そこを確認してみよう」と意図しての質問だったのかもしれません。

このように、動画では同じ質問に見えるのですが、ここが読み取れないと技能は向上しません。

ですから、動画の使い方は、ロールプレイの前後の関連から、キャリアコンサルタントがどのようなことを考えて、質問を展開しているのかを理解することです。

言葉の裏にある感情とカウンセリングでよく言いますが、キャリアコンサルタントの質問の裏にある考えを学習していく必要があります。

ロールプレイを見せても意味がないなと思うのは、どこを見てほしいと説明していても、後で感想を伺ってみると、??あれ?そこ?じゃないんだけど。おどろくことがよくあります。

試験までできる限りのことをして望んでいただきたいと思いますが、もう試験まじかで何をしていいか分からないという方は、目の前の相談者のことを先ずは知ること(相談者の世界観)の基本に立ち返って自然なコミュニケーションで進めることから進めてみてはいかがでしょうか。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子