内藤友子 OFFICIAL BLOG

キャリアコンサルタント資格・メンタルヘルスについて

第29回2級キャリアコンサルティング技能検定、第12回1級キャリアコンサルティング技能検定 合格への早道

第29回の2級キャリアコンサルティング技能検、第12回1級キャリアコンサルティング技能検定の真っただ中で、不安を抱えている方も多いのではないかと思いますが、個別指導で感じることは、YouTubeであるとか様々な方が動画で技能検定に合格するためには、という情報がアップされており、それをご覧になった方々が迷に入ってしまう方が多いということです。

参考にされるのはよいかと思いますが、その勉強をするなかで、どんどん本質から離れて、表面的なことしか見ていない方がいるのです。

表面的とは例えば

AさんとBさんが、「佐藤さんは、今の仕事にやりがいを感じていらっしゃるのですか」と同じ質問を相談者にしたとします。

動画では、同じ質問になりますが、AさんとBさんが頭の中で考えたことは違うかもしれないということを考えながら見ているかということです。

例えば、Aさんは、「ああ~やりがいを聞けと言われていたな」という選択から質問したのかもしれません。一方、Bさんは、「佐藤さんが転職をしたいと言っているけれど、それは一時の感情であって、過去のやりがいに目が向けられていないのかもしれない。そこを確認してみよう」と意図しての質問だったのかもしれません。

このように、動画では同じ質問に見えるのですが、ここが読み取れないと技能は向上しません。

ですから、動画の使い方は、ロールプレイの前後の関連から、キャリアコンサルタントがどのようなことを考えて、質問を展開しているのかを理解することです。

言葉の裏にある感情とカウンセリングでよく言いますが、キャリアコンサルタントの質問の裏にある考えを学習していく必要があります。

ロールプレイを見せても意味がないなと思うのは、どこを見てほしいと説明していても、後で感想を伺ってみると、??あれ?そこ?じゃないんだけど。おどろくことがよくあります。

試験までできる限りのことをして望んでいただきたいと思いますが、もう試験まじかで何をしていいか分からないという方は、目の前の相談者のことを先ずは知ること(相談者の世界観)の基本に立ち返って自然なコミュニケーションで進めることから進めてみてはいかがでしょうか。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子