内藤友子 OFFICIAL BLOG

〜キャリアコンサルティング技能士の資格を取得しよう〜

第9回 1級キャリアコンサルティング技能検定 論述対策のヒント

1級キャリアコンサルティング技能検定 論述の添削をしていて、気づいた事とヒントをお伝えします。

1級では、事例相談者が抱えている問題は何か、事例相談者の対応がどうだったのかを記述する設問があると思います。

まとめ方のキーワードとしては、傾聴が浅いとか、関係構築が不十分、相談者視点の問題が把握できていない、自己理解、仕事理解不足、コミュニケーション不足等のキャリアコンサルタント視点の問題把握力ができていない、目標の合意ができていない、自分の価値観で提案している、的確な方策実行ができていない、などがよく記述されています。

もちろん当てはまる場合がありますが、選択問題の問1であれば、4行でまとめるところを、上記をすべて記述するとすでに4行程度になってしまいますし、どの事例でも同じになりますよね。

わざわさ事例が示されているわけですから、書く事例から関連させて記述することが大切です。

第6回需給調整機関 問1の記述例では

現役を退いて寂しいという気持ちと、生きがいを感じられる仕事、活き活きとした生活をしたい、という気持ちに寄り添えず、仕事をどうするかという表面的な訴えに対して面談を進めており、問題把握力が不足している。相談者の自己理解、仕事理解、啓発的経験のプロセスを経ず、仕事の経験のみで求人情報を提案しており、相談者の意思決定の尊重不足である。

というように、事例を反映させて記述するようにしましょう。

そして、事例を読み解くには、基本的なカウンセリングの原理原則が理解できていなければ、問題把握が曖昧になってしまいます。

「対話が持つ共感的作用と弁証法的作用の2つの働きがある」ということが理解できていれば、事例問題の問題把握は、容易になりますね。また、相談者であれ、事例相談者であれ、事例相談者としては「肯定的にかかわる」ことが基本ですから、「~ができていない」を羅列しないようにすることは、本質的に大切だと思います。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子