第11回1級キャリアコンサルティング技能検定面接対策講座
いよいよ第11回のロールプレイの3ケースが出ましたね。
今回は、第10回と比べると、受検者によっては「見立てに迷う方」もいらっしゃるのではないかと思います。
私も対策講座のための事例報告を作成してみました。それを踏まえて、ロールプレイをしてみて、方向性を確かめてみたいと思います。
皆さんも、しっかり要点を押さえて見立てを行ってくださいね。
・相談者が迷っているのはなぜか。複数ありますね。
ここは、事例報告を作成してくる相談者役によって違ってくることろです。
・事例相談者がなぜそう対応したのか事例相談者の根底にある考え。
指導者視点の問題です。
・事例相談者が事例指導に来た目的は、上記より問題となることへの気づきを促すことと、相談者への対応のプロセスへの教示する内容を明確にしておく。
上記の軸がなく、ロールプレイを何度行っても、その場対応となりますから、指導者の軸を明確にしてください。
また、練習では事例相談者役の方の設定が重要ですから、そのあたりもご友人と考えながら行ってくださいね。
1月22日、23日の対策講座をご希望の方は、特定非営利活動法人キャリア・インディペンデンスからお申込みください。
公認心理師、1級キャリアコンサルティング技能士、精神保健福祉士 内藤友子
第11回1級キャリアコンサルティング技能検定 対策講座
こんにちは。
もうすぐ、第11回キャリアコンサルティング技能検定の受験票が届く時期になりましたね。
そろそろ、1級受検に向けて動いている方もいらっしゃると思いますが、今日は対策講座をさせていただいていて、受講生の気になるところがありますのでお伝えします。
対策講座も様々なところで実施されていますので、どこに参加されてもよいと思いますが、対策講座に参加するメリットとデメリットがあるので、そこを理解しておかないと、参加しても合格は難しいのではないかと思います。
一つは、受講生の中で、以前の講座で「この時間までにここまでいっていないといけない」というようなフィードバックをもらって、それに縛られてしまい、身動きが取れなくなっている人です。これは、フィードバック自体が間違っているので、自分に悪影響を及ぼしているのです。
そもそも、カウンセリングの土台から考えても、「~ねばならない」の考え方にキャリアコンサルタントが染まっていること自体、間違いと終わざるを得えません。ロールプレイであったとしても、~ねばらなないで進めてしまう指導者なるということは、相談者もしばってしまうということです。目安はあってもよいと思いますが、縛られすぎると何が正しいのかだけに目を向けて、ロールプレイをしますので、できていないこと探しをして、人間味がでません。
二つ目は、様々なロールプレイの見本が出るようになっていますので、上記にも関連しますが、きれいにまとめようとして、なんとなく終わったけれど、できたかわからないと自己評価できないということです。
もし参考にするのではれば、逐語記録一つにしても、ロールプレイにしても、一つの質問にしても、全体の流れを見つつ、指導者の深い読みがあって、質問を展開しているということまで読み解かないと、ただ表面的なことをまねているだけで自己満足に終わってしまいます。始めの形はまねてもいいですが、技能を取り入れて、自分のスタイルを確立することをお勧めします。そういう方が合格しています。
三つ目は、自分のロールプレイの課題の捉え方です。重要なことをフィードバックしても「わかりました」とはおっしゃいますが、聴いている人と聴いていない人がいます。聴いておられない人は、別の視点が入らない、あるいは理解できたつもりで流しているのです。そうすると、ロールプレイがいつまでもレベルアップできません。自分が理解できないのであれば、心が痛くても、そこを認識しなければならないと合格までのギャップが埋まらないのです。
あるいは、丁寧に聞いていくけれど、時間が足りなくなるという方です。これも課題の捉え方がズレています。丁寧に聴いていると抽象論で捉えているから、時間が足りなくなると課題を捉えているのですが、本質はいくつか聴いている中で、指導者レベルの問題点が拾えていないから、介入できないために時間が足りなくなると捉えることもできるのです。
このように、合格を目指される方は、「つもり」の自分を抜け出して、自分の問題をしっかり捉えないと、事例相談者の問題把握もできないですし、合格に必要なことが身につかないと思います。
是非講座に参加されたときには、エッセンスを吸収されて、自分のスタイルを確立していっていただければと思います。
受かっていただきたいと思いますので、熱くなっている私もいます!
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子
第11回1級キャリアコンサルティング技能検定に向けて
久しぶりのブログになります。
第11回の1級キャリアコンサルティング技能検定を受ける方々、準備はいかがでしょか。
ケースが出てからでよいと思っていませんか。
ケースが出てからでよい方は、ケースの見立てが出来ていて、ロールプレイの時間の中で、何を押さえて進めていけばよいかを理解して、技能が使いこなせている方です。
現在、受講生の方にフォローの時間をとって、勉強会をさせていただいていますが、合格レベルに達している方は、どのケースであっても、やるべきことができているので、ブレがなく、軸がはっきりしています。
ですが、ほとんどの方は、それがないまま、ただロールプレイを何度もやっています。合格するためには、それに早く気づいてほしいな~と今日の勉強会で感じました。
もし、私の合格テキストや、合格ガイドをお持ちの方でしたら、何度も、ロールプレイの進め方を叩き込んで自分のものにしていただければ、それだけでも違います。
私の本をベースに、指導に使える箇所を、自分の言葉で実施してくださっていた方もいらっしゃり、感動しました。頭に叩き込んだとおっしゃっていました。
本を買っただけでは受からないですから、是非自分のものとしていただければと思います。
軸の骨格は、CLの主訴とCCの捉え方のズレを、深めていくことです。その技能が、成長課題への働きかけ(促し、示唆、提示、教示)の技能です。
この技能を徹底的に自分のものとして、ロールプレイをしてくださいね。それができれば口頭試問も楽なのです。
12月の講座は、残2名、1月も限定で後5名の少人数制です。Zoom講座も実施しますが、対面での体験にご参加お待ちしています。
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子
第27回2級キャリアコンサルティング技能検定実技面接対策講座日程のお知らせ
第27回2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座の日程が決まりました。
12月:25(土)・26(日)10時~17:00 2日間コース(6名限定)
1月 :8(土)・9(日)10時~17:00 1日でもOK(6名限定)
<内容>
第27回の試験5ケースの解説とロールプレイ+1級技能士からのフィードバック
問題把握、具体的展開、口頭試問が難しい方は、12月、1月とお申込みをお勧めします。
<場所>エル・おおさか 大阪市中央区北浜東3-14
12月(704号室) 1月(706号室)
<価格>2日間コース¥26000 1月1日のみの飛び入り参加は1日¥13000
特定非営利活動法人キャリア・インディペンデンスのホームページからお申込みください。
第26回の実技の合格率は19.73%とよい合格率でした。
ですが、合格ラインに達する人と達しない人がはっきりしてきています。前半ができていることは必須ですが、問題把握、具体的展開で、もうひと頑張りすることが2級に合格するポイントです。面談がスムーズに進んでも、キャリアコンサルタント側の仮説を伝えられることが大切かと思います。
また、論述で数点足らずという方も多いですが、合格ラインに達するためには、事例の指摘ポイントとわかりやすいまとめ方を習得してください。同じような内容でも、10点の開きは出てきます。
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子
1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座
昨日から、いよいよ第11回1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座としてプレ講座が実施されました。3時間の講座でしたが、盛りだくさんの内容で受講生の方も大変だったと思いますが、とても意識の高い方々にご参加いただき、何とかついてきていただきました。
その中で、これから1級検定を受講しようと考えている方に参考になることを今回は書かせていただきます。
10名の中で2名が初受検されるということでしたが、まず、最初に皆様に申し上げたのは、
①「1級キャリアコンサルティング技能検定に合格することを目標にしないでください」と申し上げました。「え?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、初めからそこを目標にやっていくと、視野が狭くなってしまうからなのです。
ただただ、検定に合格するためにどうしたらよいか(例)問題把握の点数だけが悪いのでそこを学びたい等)だけを考えての動きになってしまい、本質的な自分の問題が見えてきません。
また、例え合格したとしても、肩書を得られたことの自己満足で終わってしまいます。それよりも、合格後、1級キャリアコンサルタントとして何が求められていることを認識したうえで、検定に必要なことを吸収していくと、総合力を付けるために何をしなければならないか、試験までの日々、何ができるかの動きが変わってきます。つまり、それぞれの受検者が学ぶべきこと、修正すべきことが見えてみます。
②また、10名のうち、お一人しかスーパービジョンを受けたことがないのが現状でした。「スーパービジョンを受けましょう」ということが言われているわけですが、現状では、検定に受かることが優先されて動いていらっしゃる方が多いということです。スーパービジョン、事例指導の必要性は言われてはいるけれど、無意識では必要性を感じていないということだと思います。
心理カウンセリングをしていると、本当に必要性を感じるので、身銭を切って受けることは多々あるのですが、キャリアコンサルティングの現場の方々が、必要性を感じられないのはなぜなのかは私にはわかりません。講座を受けられる方は多いようですが。
では、スーパービジョンを受ければよいかというと、それだけでは終わらず、検定を受ける方は、スーパーバイザーの関わり方を学ばせてもらって、そこから得るものを検定に反映させるのです。ですから、1人ではなく、自分自身の現場のケースによって、スーパーバイザーを探し、コンタクトをとって、ケースのスーパービジョンを受けながらも、スーパーバイザーを指導者として評価する目をもって吸収し、自分の強みを生かしたスタイルを確立していくことが大切です。
③もう一つ開眼していただきたいことは、多くの方が、相談者とキャリアコンサルタントという関係性の中で仕事をしていらっしゃいますので、その感覚が無意識に勝ってしまって、事例指導を進めてしまうため、視点が低くなります。事例指導の場合は、高い視点を維持していかなければ、堂々巡りに陥るということです。
④最後に、視点が低いと学習過程でどのようなことが気になるかということですが、「キャリア理論をロールプレイで相談者に伝えるにはどのような伝え方をすればよいですか」と質問されることがあります。お答えはして、「あ~そういう言い方ですか。ありがとうございます」と質問者は納得されるのですが、私からするとその質問はあまり意味がありません。
なぜなら、それは部分の言い方の問題であって、それが良いのか悪いのかという視点ではなく、そこまでに行きつくまでのプロセスのほうが大切だからです。プロセスの中で自然さがでてきます。例えば、「〇〇の理論で覚えていらっしゃいますか」という聞き方が自然に聞こえるか聞こえないかは、そこまでのプロセスにかかっているということなのです。
プレ講座では、基本的なことではありますが、これから学習を積み重ねていくために大切なこともお話させていただきました。
再受験を悩んでいらっしゃった方も、再度受検しようと、モチベーションを高めてくださいました。
是非1級を目指される方は、ご自身の意識領域を拡大(認知の制限を超えてより広い世界を知って、自分の意識を変化させる)し、学習を進めてくださいね。
LECでのZoom本講座は、9月からスタートいたします。
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子