第11回1級キャリアコンサルティング技能検定面接対策講座
今年最後の1級キャリアコンサルティング技能検定対面接策講座が終了しましたが、やっと山が動いたという感触を持ちました。合格レベルの方も確認できました。
さて、これから各自あるいは、ご友人同士で、または対策講座にて、練習をされる方もいらっしゃると思います。ただ、「指導者の軸」をもって練習していただくことが、何より重要だということ、というか、それがなければ、同じことの繰り返し、行き当たりばったりの面接になります。
今回も、「指導者の軸」を図式にして理解していただいて、面接をモデリングしていただき、理解が進みました。そうすると、「今までのやってきたこと、指導を受けてきたことはは何だったの?」という境地にやっとなっていただけました。
結局、抽象レベルでの指導しか受けていないので、「ケースの見立て」と「指導者の技能の使い方」が不十分なのです。
では、「指導者の軸」とは何か、それは、ケースの事例相談者の育成目標までの関わり方を明確に持っておくということです。
ここが不明確だから、面談経過に惑わされてしまうのです。
そして、具体的展開でも、傾聴が出来ていないところを探す、システマティックアプローチに当てはめて、それだけの展開しか方策がないなどです。
もう一つ最悪なことは、DVDで、形だけを覚えて進めていき、持論をぶつけ合う、抵抗にあうというパターンです。これもそもそも「対話の原理」がわかっていない方が多く、やっても無駄な対話を進めています。
試験のケース3つがあると思いますが、最低限
・相談者が訴えていることと、事例相談者が進めたことにはズレがあるので、それをしっかりつかんでおくこと。特にケース3が難しいですよ。
・そして、相談者がどのような方であるかを共有し、事例相談者の対応のどこがまずかったのかを気づかせ技能、具体的にどのような理論で指導するかの技能を明確にしておくこと。明確にというのは、頭でわかっているだけではだめで、技能として実施できなければならないということです。
・口頭試問とロールプレイはしっかりリンクさせる。
まだ時間はあると思いますので、ケースをしっかり分析出来たら
技能を向上させるために、10分、慣れてきたら15分からスタートしてください。前半は事例報告で終わってしまいます。
受験者がどのような質問ができるかによって、技能のレベルがすぐにわかります。そこで戸惑うようであれば、まだ指導の軸がないと課題が浮き彫りになります。
様々な理論をどうつかっていくかを知らない方も多いですが、一番良いのは、事例指導者が、ロールプレイの中で実施することをモデリングしていだたくことです。指導が終わってすぐに事例相談者が面談で使える内容を提供していただくとよいと思います。
これは、試験というより、事例指導そのものですね。
それでは、1月はフォローアップがあります。是非「コツ」を掴んでくださいね。