第10回 1級キャリアコンサルティング技能検定 面接対策 ロールプレイ成長課題への働きかけ
先日は、ロールプレイの約15分までに行うこと、CL像とCCの対応をアセスメントすることをお伝えしました。
そして、それと同時に、SV視点を捉え、次の展開に移ります。
❽成長課題への働きかけ 促し、示唆、提示、教示 です。
ここは、カウンセリングをされている方であれば技能を取得されているので難度は高くないですが、ほとんどの方が難しいと感じるところです。
受検者の経験がある方は、事例相談者から「具体的にどうしたらいいんでしょう」と聞かれたことはないでしょうか。
それは、事例相談者のレベルに合わせた問題の共有がなされないまま、進めているからです。前半ではCCのことを褒めていた受検者が、時間を気にして、急に教示に入るというパターンが多いようです。
このプロセスは、事例指導をする上で、とても丁寧に進めなければならないところです。促し(事例相談者に考えさせます)それで出てこなければ、示唆、提示してもよいと思いますが、あくまでも気づきを与えるです。
Zoom講座では、著書にありますように、5つのパートに分けて説明しますので、その方の課題がはっきり見えてきます。手取り足取りになり、セリフとして捉えて真似る方もいますが、試験前ですから、いたしかたないかなと思います。
それから、気づきを与えた後は、必ず目標を設定してくださいね。それなしに、教示している方もよくお見受けしますよ。
目標は(~では(例:せっかくの助言が相談者に伝わらなかったようでしたので、伝わるように一緒に考えていきませんか)等です。
次の段階は、目標設定した後、事例指導者側に指導できるプランがなければ、伝わらなくなりますけれど。
具体的展開にありますね。事例相談者に対して、適切でわかりやすく、理論的、具体的な説明を行うことができる。です。
公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子